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2008年12月20日

[第92話 食、南] 青パパイヤの沖縄式食べ方

 沖縄では、パパイヤは、黄色く熟した果物としてよりも、青いうちに野菜として食べる方がポピュラーだ。今回はダイエットに効き、母乳の出がよくなると言われる野菜パパイアの沖縄式食べ方を。

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 パパイヤは、庭先や畑の隅など、沖縄では、それこそどこにでも生えている。一応、暑い時季が結実のピークではあるが、ほとんど周年、実をつけるので、あまり季節感はない。いつでもどこにでもある自然の恵みだ。

 パパイヤはものすごい早さで伸びる。木のように見えるが、中は木質化しておらず、水っぽい。バナナの茎とよく似ている。だから、台風の強風で折れたりすると、まもなく腐ってしまう。

 野菜で食べるパパイヤは、青いうちに収穫する。皮をむき、2つに割って、白い種を出し、しばし水につけてあくぬきする。ちなみに、パパイヤの種は、熟してくると黒くなる。あくぬきしたら、千切りに。細かい繊維がしっかり入っているので、ちょっと固くて切りづらい。千切りできるスライサーを使うとラクだ。

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 千切りしたものを油をひいたフライパンでいためる。コクを出すためにかつおぶしをふる。ツナ缶を入れる人も多いし、豚肉の細切れなどといためあわせてもいい。味付けは塩と醤油少々で。パパイアはすぐ柔らかくならないので、途中で少し水を加えてフタをし、1、2分、蒸し煮にする。固めが好きな人は、この時間を短くすればよい。これでパパイヤイリチャーの出来上がり。

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Papaya2


 味は、ほんのりとした甘味がある。クセは全くない。ウリ類や大根に似ている。淡白だが、パパイヤイリチャーは不思議にごはんがすすむ。文部科学省の食品成分表では、タンパク質が100g中に1g以上含まれている野菜は少ないが、青パパイヤは1.3g含まれている。

 熱帯各地ではパパイアを野菜で食べることは珍しくない。ベトナム料理のゴイドゥドゥ、タイ料理のソムタムはいずれも青パパイアの細切りで作るサラダ。これらは生の青パパイヤの歯ごたえを楽しむ料理だが、沖縄式のパパイヤイリチャーは、蒸し煮するので柔らかい。

 沖縄では昔から、パパイヤは食べると母乳の出がよくなると言われる。パパイヤの生産に力を入れている石垣市のパパイヤ研究所ではこれを実証する研究も行われている。

 アジア各地でも同じことが言われているらしい。あれこれ調べてみると、中国で古くからそう言われているのが近隣地域に広まった可能性がある。中国では、母乳の出が悪いお母さんに食べさせる料理として、パパイヤと魚のスープが有名。母乳の出をよくするだけでなく、バストアップにも効果があるとの説も。漢方でパパイヤの効能は、泌乳促進だけでなく、肺などにもいいとされる。

 青パパイヤにはパパインというタンパク質分解酵素がたくさん含まれている。パパインは強力な脂肪分解力があるため、ダイエットサプリメントとしてしばしば話題に。ただし、パパインを含むのは青パパイヤのみで、黄色く熟した果物パパイヤにはこれがほとんど含まれていない。というわけで、要減量の方は、沖縄産青パパイヤをたっぷりお召し上がり下さい。

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