高品質オリーブオイルで沖縄を健康にちんすこう支える「何も変えない勇気」

2011年01月23日

日本有数の品ぞろえと価格競争力

沖縄を創る人 第4回
 しゃりま店長 仲本朝洋さん(下)


 仲本朝洋さんのオリーブハウスは、なぜこんな所にとだれもが思うような、宜野湾市の住宅街の分かりにくい場所にある。そんな場所を探して、高品質のオリーブオイルを求めにやってくるお客さんが絶えない。現在は平均して毎日20ー30本売れる。場所や単価から考えると、これはちょっと驚異的な販売数といえるだろう。

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 「年齢や性別は関係ないですね」

 来店するお客さんの多くが「健康」を口にするという。メタボ危機の一方で、健康を取り戻したいと意識的に行動する沖縄県民もまた増えているのかもしれない。

 オリーブオイルの効能はいろいろあるようだ。高コレステロール低下、リウマチ予防、乳がん予防、大腸がん予防、便秘解消、心臓発作予防などが科学的に証明されているほか、胃に負担がかからない、消化吸収を助ける、老人性痴呆症・骨粗鬆症・皮膚の老化を防ぐなどとも言われる。

 単価から考えて驚異的な売れ行き、と書いたのは、価格志向の強い沖縄県民からすれば、という意味合いがある。スーパーで売っているオリーブオイルと比べれば、高品質のオリーブオイルは当然ながら高い。2倍、3倍するものもある。

 一方で、東京の百貨店などで売られている同格の高品質品と比較したら、オリーブハウスの価格は安い。イタリアの妹夫妻が自らセレクトして直送してくるシステムで、中間業者が介在しないからだ。

 つまり、オリーブハウスは、日本でトップクラスの品ぞろえに加えて、一定の価格競争力も備えている。これを武器にすれば、県外や海外の市場も視野に入ってくる、と仲本さんは考えている。

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 オリーブハウスの一番の売れ筋はこれ。フィレンツェにある採油工場で作られているグレッツォ・リフラント。絞っただけで濾過していないため、青みがかった緑色がぼんやりと濁っている。苦み、辛み、渋み、香り、どれもしっかりあるタイプ。味くーたーが好きな沖縄県民好みなのかもしれない。

 グレッツォ・リフラントに限らず、高品質のオリーブオイルには、苦みや辛みがあるし、オリーブの香りも強い。「大人の味」、と思いきや、仲本さんが意外なエピソードを披露してくれた。

 「小さい子供が野菜を食べなかったのに、これをかけたら食べるようになったと語るお客さまが何人もいらっしゃるんです」

 中には、そんな小さな子の手を引いて、オリーブオイルを買い求めに来るお母さんもいるという。とらわれのない小さい子供は、体にいいものを本能的にかぎ分けて、高品質のオリーブオイルを喜んで食べるということだろうか。

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 高品質のオリーブオイルは油っぽさがないのが特徴だが、皿についたオリーブオイルを洗うのに、せっけんを使わなくてもきれいになるという話を仲本さんに聞いたので、実際にやってみた。

 皿についたオリーブオイルは水でよく流れた。表面に薄く残ったものも、指でこすっていると次第にキュキュッという音がし始め、やがてきれいになってしまった。最後のオイルの一部は指先に吸収されていくのかもしれない。

 そう、肌への吸収がよいのは、いわば実証済み。肌につけるオイルとして活用している人はたくさんいる。

 品質の高さを維持するのは簡単ではない。まず光に当ててはならない。温度の変化にも敏感。普通の店では客が手にとれる棚に商品を並べているが、オリーブハウスでは、商品はすべて専用の保管庫に入れている。

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 仲本さんの店のファンの一人が贈ってくれたオリーブの苗木を店の前に植えたら、枝をどんどん広げ、わずか3年で高さ7、8mにも成長した。オリーブの木は生命力が強い。

 その間には、実もつけた。オリーブで知られる小豆島に勉強に行った際に、沖縄では寒さが足りないので実はつかないだろうと言われていただけに、「感激しました」と仲本さん。

 リピーターは、どんなに間があいても3カ月に1回は必ず来店するという。高い品質のほんものの持つ力が、健康を求めてやまない顧客をひきつける。ごまかしのない商売の王道に、仲本さんは確信を深めている。

[仲本朝洋さんとつながる]
 オリーブハウスは沖縄県宜野湾市新城2-45-6、098-892-2289。一部の取扱商品については、HPのネット直販でも買える。

bansyold at 00:35│TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 沖縄

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