2014年09月

2014年09月24日

アーラミーバイのお供

 台風16号がもたらした猛烈な湿気を含んだ風がようやく消えて、空気がだいぶすっきりしてきました。祝日だった昨日は、アーラミーバイの唐揚げがよく出ました。

Shikuwasa2


 アーラミーバイの唐揚げは、今のところ、ももと庵では一番高いメニューです。高くなってしまうのは、アーラミーバイが高級魚だから。スーパーや魚屋でも、アーラミーバイとくれば結構な値段です。

 でも、沖縄県民なら、その価値をみんな知っています。煮ても、揚げても、とにかくウマイ。だから、メニューに「アーラミーバイ」とあれば、「食べたい!」という衝動に駆られる人も多いはず。

 さて、アジアン汁なし牛肉麺の話を書いた前々回、沖縄特産のかんきつ、シークワサーについて触れました。葉を細く刻んだものが牛肉の下味に使われ、濃厚なアジアン味の中にさわやかな香りを添えている、という話です。

 そう、今、ちょうどシークワサーの実る季節。

Shikuwasa1


 ふだん、アーラミーバイの唐揚げにはくし型に切ったレモンを添えているのですが、この時期だけは、シークワサーをつけています。飾りの葉っぱもシークワサー。冒頭の写真の上の方に見えている葉っぱがそれです。

 葉っぱは、そういうわけで、いい香りがしますが、果汁もなかなか。レモンはすっきりした強い酸味ですが、シークワサーはマイルドで、どこかライムっぽい、イキな香りがあります。
 
 ももと庵、きょう水曜日は定休日。明日のご来店をお待ちしています。

bansyold at 01:49|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ももと庵メニュー 

2014年09月13日

よ〜いドン!でももと庵が放映されました

 関西テレビの「よ〜いドン!」で、ももと庵が取り上げられ、8月中旬に放映されました。関西のみの放映で、沖縄では見られなかったのですが、関西テレビさんがビデオを送って下さいました。そのさわりをご紹介。

Yoidon1

 キャスターの円広志(まどか・ひろし)さんが、うるま市をぶらーりと歩きます。

 「こんなとこにも、店、あんねんなぁ・・・」

 ももと庵の周囲は、勝連城跡と青い海以外は何もない場所。

Yoidon2

 「いらっしゃいませ?・・・営業中?・・・なんの営業してんのか、さっぱり分かれへん」

 ぶつぶつ言いながら、円さん、店内に入っていきます。
 「こんちは。すいませ〜ん、大阪から来たんすけどねえ」

 現れた円さんに驚く店長。

 「ここは、ももと庵? 何屋さんですか」
 「ここは、食事、レストランです」
 「レストランって書いとかな、分からんでぇ」と大阪弁で畳みかける円さん。
 「あ、そうですか。入口に、一応、沖縄の味、アジアの香りって書いてあるんですけど」
  店長が必死で説明します。

Yoidon4

 「書いてあった? ・・・ほんなら僕が悪いね」
  あっさり旗を降ろす円さん。

 「ここはええなあ、景色も最高。一等席に行こう」。円さんはそう言いながら、窓際の席に陣取ります。
 ももと庵の客席の椅子は、自由に回転するタイプ。
 「なるほど、よう、できたるわ」
 景色をみて、そのままくるりと机側を向いて、「はい、いただきますということになってるわけや」

Yoidon5

 豚しゃぶ素麺膳が運ばれてきます。まずは、レンゲでおつゆを一口。

Yoidon7

 「うまっ!」
 「めっちゃうまい!」

Yoidon8

 のけぞる円さん。

 「だしは、かつおなどのベースに、魚醤などを入れてます」と、店長がすかさず解説します。

 豚しゃぶと素麺を一気にすすり上げる円さん。

 「うまい!」

 「素麺はね、昔は、沖縄ではホント貴重品だったんですよ・・・」と店長。

  円さんが、少し難しい顔をして、味について語ります。

Yoidon10

 「沖縄の、エメラルトの海の、奥深いところに沈められる・・・沈むような・・・そんなうまさやね」

Yoidon12

 ものすごい形容にびっくりの店長でした。


bansyold at 09:37|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ももと庵メニュー | 勝連城跡周辺

2014年09月06日

さわやかな香りを担うシークワサー

 アジアン汁なし牛肉麺が好評です。きょうはあいにくの天気で、気温はそれほど高くなかったのですが、やはり何人かが注文されました。アジアン汁なし牛肉麺の縁の下の力持ち、シークワサーの葉っぱについて書いてみますね。

Shirunashi_beef


 これは牛肉を仕込んだ状態の写真。鮮やかな牛肉の赤い色を引き立てるように、細かい緑色の千切りが見えますね。これがシークワサーの葉っぱなんです。シークワサーはヒラミレモンとも呼ばれる沖縄特産のかんきつ。

 タイ料理のコブみかんの葉、バイマックルーを思い出される方もいるでしょう。タイ料理では、千切りにしたコブみかんの葉が香りづけに使われます。

 ももと庵には、入口付近にシークワサーの木が1本あります。ここから葉をとって、牛肉にからめたところが最初の写真。これをいためると、かんきつ系のさわやかな香りが立ち上ります。

 シークワサーの葉っぱは、厚みがあって固いので、よほど細く切らないと、食べる時に口にさわります。何枚か重ねて、よく切れる包丁でギュ、ギュと押すように切っていきます。針のように細く切れたら成功。

 Shirunashi_beef2


 アジアン風味の特徴は、一つは「甘くて、酸っぱくて、辛くて、うまいの同時進行」ですが、もう一つは、なんといっても香りの豊かさでしょう。

 アジアン汁なし牛肉麺の場合は、にんにく、えび、ごま油、しそ、ネギ、ピーナツの香りを重ねています。個性的な香りが交錯する中で、さわやかなかんきつ系の香りを担っているのがシークワサー、というわけです。

bansyold at 21:19|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ももと庵メニュー