<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
<feed version="0.3" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xml:lang="ja">
<title>沖縄・食・農・南の万鐘本店</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/" />
<link rel="service.post" type="application/x.atom+xml" href="http://cms.blog.livedoor.com/atom/blog_id=2457956" title="沖縄・食・農・南の万鐘本店" />
<link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<link rel="self" href="http://bansyo.livedoor.biz/atom.xml" />
<modified>2009-11-15T00:07:15Z</modified> 
<tagline><![CDATA[<br><br>
　万鐘本店では「沖縄」「食」「農」「南」の4つをキーワードに、キラリと光る人、モノ、出来事について、切り口鮮やかにお届け。沖縄や熱帯の食と農に関心を持つ人必読です。更新は毎週日曜に。<br>
　人気急上昇中の万鐘 島ぶた製品は<a href="http://store.yahoo.co.jp/bansyoyh/index.html">万鐘YH店</a>で販売中。左下「万鐘製品のご案内」の各リンクからどうぞ。<a href="http://bansyo.livedoor.biz/"トップページに戻る時はここをクリック</a>。]]></tagline> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold</id> 
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
<generator url="http://blog.livedoor.com/" version="1.0">livedoor Blog</generator> 
<copyright>Copyright (c) 2009, bansyold </copyright>
<entry>
<title>[第143話　沖縄]　住民のアイデアが景観条例の推進力</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1578392.html" />
<modified>2009-11-14T15:05:41Z</modified> 
<issued>2009-11-15T00:00:46+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1578392</id> 
<summary type="text/plain">　エメラルドグリーンの海に青い空ー。沖縄の自然は訪れる人を魅了してやまない。では、人の住む町の景観はどうだろうか。町並みや家並みが美しいと思える地域は、残念ながら非常に少ない。そんな状況を変えていこうと、県内では景観条例を制定する動きが進んでいる。




　...</summary> 
<dc:subject>沖縄</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1578392.html">
<![CDATA[　エメラルドグリーンの海に青い空ー。沖縄の自然は訪れる人を魅了してやまない。では、人の住む町の景観はどうだろうか。町並みや家並みが美しいと思える地域は、残念ながら非常に少ない。そんな状況を変えていこうと、県内では景観条例を制定する動きが進んでいる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/a/7/a7c6b46d.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Keikan1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/e/d/edd93f73.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Keikan2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　万鐘の地元うるま市も、そのひとつ。現在、景観条例を作る動きが急ピッチで進んでいる。合併前の具志川市、石川市、勝連町、与那城町の4地区ごとに住民ワークショップを何度も開いて、景観資源の洗い出しや条例の方向付けの作業を進めている。<br>
<br>
　具志川地区と与那城地区で開かれたワークショップをのぞいた。参加者はいくつかのグループに分かれ、うるま市役所都市計画課の事務局が用意した市域地図を見ながら、景観資源を洗い出していく。<br>
<br>
　「喜屋武城跡からの眺望は東シナ海まで見える絶景。だが、近くに送電線の鉄塔があって、眺めがだいなしになっている」「宮城島に沈む夕日はすばらしく美しい」「うるま市には並木道らしい並木道がない。地域に合った樹種を選んで、存在感のある並木道を創りたい」<br>
<br>
　「オカガニが産卵する場所を守りたい」「海中道路には緑がまったくないので、もっと植栽すべき」「琉球舞踊の原点である浜千鳥発祥の地に歌碑があるが、そこに至る道にゴミが散乱している」<br>
　<br>
　守りたい景観、整えたい景観、取り除きたい景観、創りたい景観ー。さすがに定点観測を何年も続けている地元住民だけのことはあって、次々に出てくる情報は、極めて具体的だ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/c/e/ced87ec9.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Keikan4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/3/b/3b4aac02.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Keikan5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　各グループは、テーブル中央に置かれた市域の地図に、情報を書き込んだ付せんを貼り付けていく。40分ほどのグループ討論の間に、どのテーブルの地図も付せんでいっぱいに。ワークショップの最後に、各グループが話し合いの結果を地図を示しながら発表した。<br>
<br>
　それにしても、出された意見をすべて実行に移すとしたら、たいへんな事業量になりそうだ。事務局から「景観づくりはまちづくりそのもの」という説明があったが、まさにその通り。<br>
<br>
　ワークショップでは、住民が景観に強い関心を持っていることがはっきりと示された。住民は日頃、黙っているが、それは発言の機会がないからというだけで、決して景観に無頓着なわけではないことがよく分かる。<br>
<br>
　事務局は12月までに計3回の住民ワークショップを4地区それぞれで開くことにしている。これと並行して、有識者の会議が市全体の景観条例の方向付けを話し合う。このようにして得られた情報を総合して、景観計画の素案が今年度中にまとまる予定だ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/1/81444852.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Keikan3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　うるま市の景観条例についての問合せは、うるま市都市計画部都市計画課098-965-5602。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第142話　農、食]　島バナナはどこで買うか</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1578312.html" />
<modified>2009-11-07T15:00:28Z</modified> 
<issued>2009-11-08T00:00:05+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1578312</id> 
<summary type="text/plain">　バナナはバショウ科。芭蕉布の原料になるバショウはバナナの親戚だ。でも「バナナ布」では、あの枯れた布の感じが全く出ない。俳人松尾芭蕉も「松尾バナナ」では、ちょっと。

　バナナの3文字には、どこか茫洋としたイメージがつきまとう。だが、沖縄在来の島バナナは、そ...</summary> 
<dc:subject>農</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1578312.html">
<![CDATA[　バナナはバショウ科。芭蕉布の原料になるバショウはバナナの親戚だ。でも「バナナ布」では、あの枯れた布の感じが全く出ない。俳人松尾芭蕉も「松尾バナナ」では、ちょっと。<br>
<br>
　バナナの3文字には、どこか茫洋としたイメージがつきまとう。だが、沖縄在来の島バナナは、そんなイメージを見事にくつがえす。小さくて、酸っぱくて、鋭利な熱帯果樹の香りー。その島バナナがどこで買えるか、が今回のテーマだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/5/05555d01.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Banana3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　島バナナを食べて、その香り高さと心地よい酸味に、打ちのめされる人が多い。これほどおいしいのだから、生産量と流通量がもっと増えてもよさそうなものだが、なかなか増えない。なぜだろうか。<br>
<br>
　まず、島バナナは、収量が低い。フィリピンや台湾の普通のバナナに比べると、島バナナは小さく、収量は半分ほど。普通に考えれば2倍の価格になる。普通のバナナとは比べものにならない味と香りなのだから、2倍でもいいと思うが、市場にはまだそこまでの思い入れはないのかもしれない。<br>
<br>
　もう一つは、食べごろが短いこと。緑色のうちに収穫して、1週間ほどで追熟が進み、黄色くなって黒いシュガースポットが出たら食べごろなのだが、きれいなのはせいぜい2、3日。それを過ぎたら、真っ黒になっておよそ売り物にならない。かなり黒くなっても十分食べられるが、商品としては厳しいだろう。流通業者としては取り扱いが難しい果物といえる。<br>
<br>
　さらに言えば、沖縄は台風が多く、そもそもバナナ類を栽培するのは簡単ではない。バナナは「木」とは言うが、実際は、大型の草。強風が吹けば簡単に倒れてしまうし、葉も櫛のように切れ目が入ってダメージを受ける。風よけハウスに入れる方法をとっている生産者もいるが、それをやれば当然ながらコストがかかる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/4/8/48092509.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Banana4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　というわけで、島バナナは、あまり生産されていない。その結果、沖縄県外はもちろん、県内ですら、通常の農産物流通のルートには乗っていない。例えば、県民がよく買い物をするサンエー、かねひで、ユニオン、りうぼうなどのスーパーにはほとんど置かれていない。<br>
<br>
　だが、こんなにうまいものなら、なんとしても食べたい。島バナナ、いったどこに行けば買えるのだろうか。それも、なるべく安く。というのも、東京あたりでは1本500円みたいな、べらぼうな値段がつくらしいし、沖縄県内でも、観光客が出入りする那覇の公設市場周辺などではかなり高い。<br>
<br>
　万鐘の地元うるま市で島バナナを生産している名嘉真勉さんを訪ねた。名嘉真さんの畑には、島バナナを中心にバナナが200本ほど植えられ、木の足元には<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2008-05.html">カンダバー</a>がたくさん生えていて、雑草の発生を抑えながら、土にうるおいを与えていた。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/5/f50a536e.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Banana1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　名嘉真さんは、収穫した島バナナを、JAおきなわが運営している沖縄市のファーマーズマーケット「ちゃんぷるー市場」に自分で持ち込んでいる。言われてみれば、確かに、こうした農家直販市には島バナナが置かれていることが多い。価格は1kg700円ほど。<br>
<br>
　同じくJAおきなわがやっている糸満のファーマーズマーケット「うまんちゅ市場」にも置かれていることが多い。南城市大里の「軽便駅かりゆし市」など、JA以外の農家直販市でもしばしば見かける。これら農家直販市が、まずはお勧めの島バナナ購入場所だ。<br>
<br>
　もう一つ、島バナナが手頃な価格で手に入るのは那覇の農連市場。市場内には、島バナナを扱っている店がある。値段は農家直販市とほぼ同じ水準だ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/2/220579c7.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Banana6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　那覇・国際通りから入る市場周辺でも、いろいろな店が島バナナを店先にぶら下げている。ただ、ここは観光客向けなので、総じて高い。安く買いたいなら、牧志からぐーっと奥に進んで、開南の農連市場まで行ってしまった方がいい。<br>
<br>
　島バナナの選び方のコツを少々。名嘉真さんの話では、あの鮮烈な酸味と香りは、木であまり熟させると弱くなる。実が太り始め、皮の角がとれて丸みをおびたかな、という頃に収穫するのが理想。もちろん色はまだ完全に緑色だ。<br>
<br>
　そのまま木にならせておくと、実はパンパンに膨らんでくるが、ここまでいくと、酸味と香りが弱まってしまう。つまり、パンパンに膨らんだ感じの島バナナは避けた方がいい、ということ。下の写真は、膨らみすぎて、皮が割れてしまった島バナナ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/3/4/349dcdce.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Banana5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　バナナは、さまざまな品種が世界中の熱帯地域で栽培されている。野生のバナナには小豆大の種がたくさんあったが、5000年以上前に熱帯アジアで品種改良されて種がなくなった、というエピソードが、中尾佐助の古典的名著『栽培植物と農耕の起源』（岩波新書）で紹介されている。沖縄の島バナナは小笠原種という品種で、その昔、小笠原諸島から入ってきたらしい。<br>
<br>
　島バナナを置いていることが多い場所の情報は次の通り。<br>
<br>
・JAちゃんぷるー市場　沖縄市登川2699　098-894-2215<br>
・JAうまんちゅ市場　糸満市西崎町4-20　098-992-6510<br>
・軽便駅かりゆし市　南城市大里字高平877-1　098-882-0078<br>
・農連市場　那覇市樋川2-2-4　098-832-2747（市場事務所）<br>
<br>
　最後になったが、沖縄県外在住の方に。島バナナは通販でも販売されている。「島バナナ」で検索すると、いくつか出てくるので、沖縄に来る予定がない方はこれでお試しを。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第141話　食]　深い深ーいシャコガイの味わい</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1569210.html" />
<modified>2009-10-31T15:00:34Z</modified> 
<issued>2009-11-01T00:00:05+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1569210</id> 
<summary type="text/plain">　濃厚な貝の味が好き、という人に、万鐘が絶対の自信をもってお勧めするのがシャコガイ。これからの涼しい季節が旬で、それはそれは深い味わいに、会話がしばし止まってしまう。シャコガイを目的に沖縄への旅を企画する人もいるほど。



　シャコガイは、南太平洋やインド...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1569210.html">
<![CDATA[　濃厚な貝の味が好き、という人に、万鐘が絶対の自信をもってお勧めするのがシャコガイ。これからの涼しい季節が旬で、それはそれは深い味わいに、会話がしばし止まってしまう。シャコガイを目的に沖縄への旅を企画する人もいるほど。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/5/8/5845686b.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Syakogai1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　シャコガイは、南太平洋やインド洋など、熱帯、亜熱帯のの珊瑚礁に生息している二枚貝。沖縄ではほぼ全域にいる。殻の合わせ目の部分が波の形をしている。<br>
<br>
　最も大きいオオジャコは直径が2mを超すものもあり、世界最大の二枚貝。沖縄近海にはもういないが、昔はいたらしく、今でも貝殻が上がることがある。<br>
<br>
　そのオオジャコには、人食い貝の異名が。実際に人が食べられたという情報はないようで、あくまで想像上の話。とはいえ、シャコガイに限らず、貝のはさむ力はとても強いから、大きさが2mもある貝に本当に人がはさまったらさぞかしひどいことになるだろうなあ、とつい想像してしまう。<br>
<br>
　すっかり物騒な話になったが、食用にするものは、オオジャコよりもずっとずっと小さいサイズのもの。特に、てのひらに乗るサイズのヒメジャコが味がよいとされる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/c/f/cf757580.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Syakogai2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　ヒメジャコは、成長するにしたがって岩の中に徐々に潜り込んで大きくなっていく。最終的には、貝殻はすべて岩の中に埋まった形で、殻の合わせ目だけが岩の上部で少し開いた状態になる。<br>
<br>
　潜り込むのは、岩の上に大木が育つのと似た仕組み。木が根から酸を出しながら岩を少しずつ溶かしては養分を吸収して育つように、ヒメジャコも自分で岩を溶かす物質を少しずつ分泌しては岩に潜っていく。<br>
<br>
　岩に潜っているヒメジャコを獲るには、コツがある。合わせ目の両端の部分の岩をハンマーで砕き、そこにバールのようなものを突っ込んで、テコをきかせて貝を岩から取り出すのだ。シャコガイを専門に獲るウミンチュ（漁師）がいる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/b/8/b8658b73.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Syakogai3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　乱獲による減少が心配されており、各漁協は禁漁期間を設けて生産管理を実施している。それでも追いつかないので、今は稚貝を育てて海に戻す養殖が、沖縄県水産海洋研究センターなどによって推進されている。<br>
<br>
　シャコガイは比較的短時間のうちに味が落ちるので、収穫したてを素早く食べる方がいい。冒頭の写真と下の写真は<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2008-06.html">万鐘本店第63話で紹介した和食のあらや</a>で出てきたシャコガイ。わさびはもちろんいけるが、シークワサーなどのかんきつをかけて食べるのもお勧め。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/d/1/d1e50f2d.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Syakogai4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　貝柱はさっぱりしているが、身の味はひたすら深い。赤貝やミルガイなどより、ずーっと深い。東京からのお客さんに出したら、「んー、これは・・・・」と言ったまま、黙り込んでしまった。貝の好きな人にはこたえられない味だろう。泡盛によく合う。寿司ネタとしても最高。<br>
<br>
　シャコガイを買いたい場合は、那覇・泊の「泊いゆまち」に行けば、だいたいどこかの店にある。貝の取り扱いに慣れていない人は、身のはずし方をお店で教えてもらおう。居酒屋や割烹などは、ある日とない日があるので、事前に電話で確認を。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第140話　沖縄]　街かど看板、傑作選</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1572116.html" />
<modified>2009-10-24T15:00:28Z</modified> 
<issued>2009-10-25T00:00:20+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1572116</id> 
<summary type="text/plain">　街かどで見かけた看板や横断幕の傑作選をお届けする。思わす笑ってしまう作品から、ほっこりした温かい気分になれるものまで、5点をご紹介。




　まずはエイサーの参加者募集看板から。ことしの夏、万鐘の地元うるま市の字赤道で見つけた。エイサーは沖縄本島中部で盛ん...</summary> 
<dc:subject>沖縄</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1572116.html">
<![CDATA[　街かどで見かけた看板や横断幕の傑作選をお届けする。思わす笑ってしまう作品から、ほっこりした温かい気分になれるものまで、5点をご紹介。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/c/c/cc1b68d8.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Kanban4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　まずはエイサーの参加者募集看板から。ことしの夏、万鐘の地元うるま市の字赤道で見つけた。エイサーは沖縄本島中部で盛んな伝統的な踊りで、旧盆の時に各字の青年会が路地や広場で踊りを披露したり、拝所などで奉納したりする。最近は勇壮なエイサーが全国的に人気を呼び、各地に同好会ができているようだ。<br>
<br>
　うるま市字赤道は、農村部の多いうるま市のいわば玄関口に位置する。飲食店などが多い、町っぽい場所だ。純農村部の青年会活動は「顔つながり」だけで情報が流れるが、赤道のような町っぽい字では、このように看板で参加者を募ることになるらしい。<br>
<br>
　「○○○しないと」という語り口は、とても沖縄的な口語表現。日常会話にもよく出てくる。相手に何かの行為をやわらかく促す時に、どちらかと言えば、女性がよく使う。「だのにぃ」も女性が言う。<br>
<br>
　下手くそな字が、いかにも青年会ふーじー（っぽい、「風姿」）。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/7/275274d6.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kanban5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　ちょっと古いが、うるま市内で見かけた横断幕。横断幕が告知手段としてよく使われるという話は<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2008-07.html">万鐘本店第67話</a>で書いた。とりわけ同窓会の告知には横断幕が非常によく利用される。<br>
<br>
　同窓会告知のメインコピーに「あの人もハゲました」を置くというのは、言葉のとんがり具合といい、同窓会とのいい感じの距離感といい、かなりのセンス。<br>
<br>
　同じ同窓会の別の横断幕に、メインコピーが「来ないのはあなただけだったりして」というのもあった。「あの人もハゲました」とは別の意味で、これも秀作。この幹事さん、コピーライターでもメシが食えるんじゃないでしょうか。<br>
<br>
　次は小中学生の「あいさつ」標語シリーズを。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/d/2dc373f5.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Kanban2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　うるま市で見つけた看板。なんとも言えないおかしみがある。そもそも「あいさつをする」とは言うが、「あいさつをやる」とは言わない。これが笑いの源泉その一。<br>
<br>
　それから「やられる前に」というのも笑いを誘う。「やられたら、やり返せ」みたいな暴力的なセリフを想起させるこの文の主語が「あいさつ」であるところが、最高に面白い。<br>
<br>
　ぴょんぴょん弾むような少年マンガっぽい字の感じも含めて、野球帽をかぶった小学校低学年の男の子を一瞬イメージしたが、実は中三女子の作品。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/4/a/4a616000.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Kanban1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　これは「やられる前に」の横にあった作品。さほど面白みはないが、きれいにまとまっている。うまい。座ぶとん3枚。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/0/80eeef82.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Kanban3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　最後は、慶良間諸島の阿嘉島で見つけた小学生の標語看板。阿嘉島といえば、ダイビングやホエールウォッチングの盛んな慶良間でも比較的地味な存在。<br>
<br>
　そんな静かな島のぬくもりが感じられるしっとりした作品だ。海風にあたって傷み加減の看板も、おとなしい字体も、言葉の中身とあいまって、すべて絵になっている。島はいいなあ。座布団10枚。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第139話　食]　ソースを吸った生パスタのうまみ</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538995.html" />
<modified>2009-10-17T15:06:10Z</modified> 
<issued>2009-10-18T00:00:32+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1538995</id> 
<summary type="text/plain">　宜野湾市のイタリアンレストラン、Pao（パオ）とPana（パナ）が今回の主役。ソースのうまみを充分に吸い込んだ生パスタが素晴らしくおいしい。



　代表取締役の川口一仁さんは埼玉県出身。鉄人シェフとして知られる石鍋裕さんの店クイーンアリスに勤務した後、イタリアで...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538995.html">
<![CDATA[　宜野湾市のイタリアンレストラン、Pao（パオ）とPana（パナ）が今回の主役。ソースのうまみを充分に吸い込んだ生パスタが素晴らしくおいしい。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/3/f3baa863.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　代表取締役の川口一仁さんは埼玉県出身。鉄人シェフとして知られる石鍋裕さんの店クイーンアリスに勤務した後、イタリアで本場の味と技術を学んだ。帰国後は東京・六本木ヒルズのイタリアンレストランなどで働いた。<br>
<br>
　独立のチャンスを求めていた際に、沖縄出身の友人から「一緒に店をやらないか」と声がかかり、沖縄に。間もなく、生パスタの専門店Paoを始めた。沖縄で生パスタを出す店の第一号だった。6年前のこと。姉妹店のPanaは昨年、オープンした。<br>
<br>
　川口さんが作る生パスタは、幅2、3mmのタリオリーニ、幅4、5mmのタリエリーニ、幅6、7mmのタリアテッレ、幅25-30mmのパッパルデッレの4種類（冒頭の写真はそのうちの3種類）。<br>
<br>
　パスタは、温度や湿度で出来具合が違ってくるという。こねた後、冷蔵庫で生地をじっくり寝かせて、グルテンの形成と生地の熟成をゆっくり進めるのがポイント。<br>
<br>
　細い麺はあっさりしたソースが合う。麺が太くなるほど、こってりしたソースとの相性がよくなる。ソースがこってりしてくれば、それに負けないボリュームのパスタが必要になるからだ。<br>
<br>
　あっさり系のソースといえば、魚介系の軽めのソースなど。トマトベース、クリームベースと徐々にこってりしてきて、最もこってりは、例えば仔羊の赤ワインソース。まるで京都名菓の八つ橋のようなパッパルデッレが登場するのは、こうした濃厚なソースの時。<br>
<br>
　「パスタは、ソースをおいしく食べるためにあるんですね」と川口さん。パスタは家庭料理。うまみをたっぷり含んだソースをムダにすることなく、効率よく食べるのに、パスタは必須のアイテムと言えるのだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/d/2/d2ed8134.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/6/96a47642.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　生パスタは、ソースがからむだけではなく、ソースをしっかり吸い込む力がある。食べてみると、もっちりした麺にソースのうまみが染み込んでいるのが分かる。だからうまいのだ。<br>
<br>
　上の写真のトマトベースのパスタはタリエリーニ。パスタとソースが完全に一体になっている。沖縄地野菜のナーベラーが独特の食感をもたらす。麺に吸われて一番おいしくなるように、ソースの塩気や酸味がピタリと決まっている。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/c/d/cd19e941.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/a/fabe2855.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　このクリームベースのソースには、タリエリーニよりひと回り太いタリアテッレを。こちらは小エビや小柱といった魚介のうまみが基調で、キャベツの甘味と食感がアクセントになっている。もちろん、ソースと麺の相性はバッチリ。<br>
<br>
　ランチにはパスタのほか、前菜と自家製のパン、デザートがつく。どれもおいしいが、この日のデザートに出て来たぶどうのソルベは、その上品な甘さといい、心地よい酸っぱさといい、ふわーっと口溶けする食感といい、出色の出来。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/a/8a6fcd88.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　Panaは、イタリア語でオステーリア、つまり居酒屋のイメージ。生パスタ料理だけでなく、一品料理にも力を入れている。写真はPanaの店内。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/5/054c28af.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pana7" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　Paoは宜野湾市新城2-39-20、098-892-9003。Panaは宜野湾市野嵩1-2-15、098-892-8736。HPは<a href="http://www.pao-okinawa.com">こちら</a>。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title> [第138話　食、農]　砂糖を入れないパイン缶</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538978.html" />
<modified>2009-10-10T15:06:25Z</modified> 
<issued>2009-10-11T00:00:35+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1538978</id> 
<summary type="text/plain">　パイン缶といえば、おいしいが、それほどありがたいものでもないーといったところか。そんなイメージを打ち破るパイン缶が人気を呼んでいる。砂糖を全く使わないパイン缶「ロイヤルスウィート」がそれ。





　砂糖を使わないパイン缶を作っているのは、名護パイン園グル...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538978.html">
<![CDATA[　パイン缶といえば、おいしいが、それほどありがたいものでもないーといったところか。そんなイメージを打ち破るパイン缶が人気を呼んでいる。砂糖を全く使わないパイン缶「ロイヤルスウィート」がそれ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/d/b/dbeb6e8d.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Pine1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/1/5/15d01fe0.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Pine3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　砂糖を使わないパイン缶を作っているのは、名護パイン園グループの株式会社名護パイナップルワイナリー。<br>
<br>
　同社常務取締役の上江洲朝則さんによると、ロイヤルスウィートは、7月下旬から8月下旬にかけて出荷される糖度の高いパインだけで作る。パインは9月下旬から11月上旬にも出荷されるが、この時期のパインは糖度が低いので、砂糖なしでは作れない。<br>
<br>
　盛夏の時期のパインならすべていいかというと、そうはいかない。パインは底の部分から上に向けて糖度が上がっていく。つまり葉に近い上の部分は甘味が弱い。だから砂糖なしのパイン缶を作る時には、上の部分は入れられない。本当に甘くておいしい部分だけを使ったぜいたくなパイン缶なのだ。砂糖なしで作るのに必要な糖度は最低14度。<br>
<br>
　価格は1缶598円。スーパーの砂糖入りパイン缶と比べると、かなりの価格ではある。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/7/8751cc4f.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pine2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　そのロイヤルスウィートを食べてみた。非常にすっきりしている。砂糖のしつこさが全くなく、砂糖入りのパイン缶とは確かに違う。よく冷やして食べると、おいしさはひとしお。<br>
<br>
　砂糖入りパイン缶のシロップは強いので、そのまま飲むのは抵抗があるが、ロイヤルスウィートの汁ならいくらでも飲める。<br>
<br>
　名護パイナップルワイナリーが砂糖なしのパイン缶を作り始めて7年目になる。「おかげさまで、ことしはよく売れています」と上江洲さん。例年は、盛夏に作ったパイン缶を半年ほどかけて売っていくのだが、ことしは3カ月ほどで完売の見込みという。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/6/961e088e.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Pine5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　ロイヤルスウィートを作った背景には、深刻なパインの減産傾向があった。沖縄のパイン生産は年々減っている。理由は簡単。もうからないから、やめる農家が多いのだ。やめないまでも、後継者はいないという農家が多い。<br>
<br>
　名護パイン園グループの基幹施設ナゴパイナップルパークはパイン農家があってこそのテーマパーク。「農家がちゃんとうるおう買い入れ価格を実現できる付加価値商品をなんとか作れないかと思ったんです」と上江洲さん。<br>
　<br>
　<a href="http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/">人気ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」</a>のやまけんこと山本謙治さんは「日本の農産物は安すぎる」と主張しているが、パインもその例に漏れない。実際、パインに限らず、農業は、天候や病虫害のリスクがむやみと大きいのに、利益はあきれるほど小さいから、総じてもうからない。下手をすればすぐ赤字。これでは、やる人が減っていくのは当然の結末だろう。<br>
　<br>
　前回取り上げたやんばるの農家直販市も、今回のロイヤルスウィートも、農家を実質的に支える取り組み。農家が衰退してしまったら成り立たない仕事をしている人々が、ある意味では農家以上に危機感をもって、新しい仕組みづくりを模索しているといえそうだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/4/b/4bb8a24e.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Pine4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　ロイヤルスウィートはパイナップルパークで買えるほか、通販でも取り寄せられる。詳しくは<a href="http://www.nagopain.com/">パイナップルパークのHP</a>で。パイナップルワイナリーは名護市為又1196-7、0980-53-0017。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第137話　農]　ホテルが買い付ける山田金曜朝市</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538474.html" />
<modified>2009-10-03T15:06:17Z</modified> 
<issued>2009-10-04T00:00:55+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1538474</id> 
<summary type="text/plain">　一般の農協出荷でも、ファーマーズマーケットでもない、新しいタイプの農産物直販市が本島北部で産声を上げた。売り手は農家。買い手はホテルと飲食店。新しい農産物流通のモデルになりそうな、B-to-Bの直販市を訪れた。



　名護市の中心部から少し入った山あいにある山...</summary> 
<dc:subject>農</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538474.html">
<![CDATA[　一般の農協出荷でも、ファーマーズマーケットでもない、新しいタイプの農産物直販市が本島北部で産声を上げた。売り手は農家。買い手はホテルと飲食店。新しい農産物流通のモデルになりそうな、B-to-Bの直販市を訪れた。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/5/c/5c82afcf.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tyokuhan1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　名護市の中心部から少し入った山あいにある山田公民館。毎週金曜日の朝、農家が自慢の農産物を次々と運び込む。ほどなくして、買い付けるホテルや飲食店の人々がバンなどに乗ってやってくる。山田金曜朝市の始まりだ。<br>
<br>
　毎回、近くの農家20軒ほどが出品する。ホテル側はそうそうたる顔ぶれ。沖縄のホテルで売上ナンバーワンのかりゆしホテルズ、高級ホテルの代表格ブセナテラスビーチリゾート、長期滞在用の居室が充実しているカヌチャベイホテル＆ヴィラズなど、北部の大手ホテルや飲食店がずらり。<br>
<br>
　北部のホテルや飲食店のシェフたちが集まる「やんばる料理研究会」がこの朝市を実現したホテル側の母体。地元食材にこだわり、地元食材の活用方法を研究してきた。農家側は、<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2007-10.html">万鐘本店第18話で紹介した土づくり</a>を実践し、総理大臣賞を受賞したゴーヤー農家金城美代子さんを中心とする腕っこきの生産者たち。<br>
<br>
　この日は小松菜、トウガン、白いゴーヤー、ショウガ、オクラ、ナスなどが、所狭しと並べられていた。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/4/b/4b73be43.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tyokuhan3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/1/d/1dc6598e.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Tyokuhan4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　この朝市、農家にとって魅力なのは、自ら値をつけたうえで、まとまった量が売れること。<br>
<br>
　従来の農協出荷の場合、量は出せるが、サイズや形などの規格が非常に厳しいうえに、黙ってセリ値を受け入れるしかない。この朝市では、相場を基準にしつつも、原則として農家は自分で値をつけられる。セリではなく、個別の相対取引。この違いは大きい。農家が農産物の作り手としてだけでなく、売り手として一人前になれるのだ。<br>
<br>
　ファーマーズマーケットはB品も出せるし、値も自分でつけられる。だが、ファーマーズマーケーットは一般消費者が相手だから、ビニル袋1つが単位。まとまった量を売るのはなかなか難しい。山田金曜朝市では、ホテルが相手だから、箱単位で量がはける。<br>
<br>
　この朝市に自ら足を運ぶ沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパの常務取締役総支配人玉城智司さんは「うちは1日1000人のお客様が泊ります。そのうち9割が朝食を、6割が夕食を召し上がります」と説明する。このように買い手の胃袋が大きいからこそ、農家は実のある商売ができる。<br>
<br>
　朝市での買い付けでまだ量が足りないホテルは、出品農家と個別に話をつけてさらに農家の畑で追加で買い付けすることも珍しくない。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/7/97522f1c.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tyokuhan7" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　ホテル側にもメリットは大いにある。やはり自らこの市を訪れるブセナテラスの総料理長新垣敏光さんは「ここで仕入れた野菜は日もちが違いますね」と言いながら、買い付けた野菜をせっせとバンに載せていた。ここで販売される農産物の品質のよさはもちろんだが、間に流通業者が入れば、1日、2日はよけいにかかるということだろう。<br>
<br>
　価格面でも間の業者の取り分がなくなるから有利。厳しい経済状況の中で、ホテルも、食材調達を業者任せにしてのほほんとしてはいられない。責任者自らこの朝市に足を運び、品定めをして、いいものを少しでも安く仕入れようとしている。<br>
<br>
　「農家も、ここでは、お客さんの要望を直接聞くことができます」と金城美代子さん。農協出荷の場合は、お客さんの声が農家に直接届くことはめったにない。<br>
<br>
　朝市の事務処理は簡素そのもの。農家は納品書兼請求書を自分で切り、ホテルはその金額を翌週現金で支払う。ホテルは支払い金額が明確になるから、よけいな現金を持ち歩く必要がない。専従の事務スタッフは必要ないし、場所は公民館で無料だから、売り手と買い手の「間」の部分には全くコストがかからない。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/4/1/411dbed4.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tyokuhan5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　「そのうち、ホテルのお客様をここに連れて来ようと思っているんですよ」と楽しそうに話すのはかりゆしの玉城智司さん。ここで農家から直接買い入れたとびきり新鮮な地元食材で今夜のあなたのディナーをお作りします、というわけだ。確かに、どんなうたい文句よりもこの朝市を見せる方が説得力があるだろう。<br>
<br>
　場所は山あいの公民館の前庭。立派な建物や派手な看板があるわけではないが、売り手と買い手が互いの必要から向き合い、コミュニケーションしながら作り上げる「市」の原点がここにはある。いわゆる観光施設にあきたベテラン観光客には恰好の見学先になるかもしれない。<br>
<br>
　山田金曜朝市は、毎週金曜日朝8時半に始まり、約1時間で終了する。場所は、名護市字田井等909、山田公民館。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第136話　食]　進化してきた塩せんべい</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538960.html" />
<modified>2009-09-27T10:34:21Z</modified> 
<issued>2009-09-27T00:00:59+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1538960</id> 
<summary type="text/plain">　塩せんべいは沖縄の代表的なおやつ。サクッとした歯ごたえと生地の素朴なおいしさ、ほどよい塩気が魅力だ。おなかがすいている時は3枚でも4枚でも、あっという間に食べてしまう。



　原材料は、小麦粉に少しデンプンを加えた粉、植物油と塩だけ。いたってシンプルだ。

...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1538960.html">
<![CDATA[　塩せんべいは沖縄の代表的なおやつ。サクッとした歯ごたえと生地の素朴なおいしさ、ほどよい塩気が魅力だ。おなかがすいている時は3枚でも4枚でも、あっという間に食べてしまう。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/4/94515b4b.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senbei5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　原材料は、小麦粉に少しデンプンを加えた粉、植物油と塩だけ。いたってシンプルだ。<br>
<br>
　水分と油を含ませた粉を専用の型に入れ、フタをして加熱する。少しして熱が一定の温度に達すると「プシュー」と生地が膨らむ。ポップコーンと似ている。ポップコーンの1粒の種の中で起きることが、塩せんべいの場合は密閉された型の中で起きていると考えればよさそうだ。<br>
<br>
　何年も変わらない沖縄の庶民の味、ということになっている塩せんべいだが、実はさまざまな変化、進化を遂げてきた。<br>
<br>
　那覇市繁多川にある丸吉塩せんべい屋の2代目社長新田民子さんによると、かつては、塩味ではなく、食紅に砂糖をまぜたものが表面に塗られていた。「私が子供の頃は、赤くて甘い表面をまずなめて、それからせんべいの部分をかじっていました。噛み切るのにとても力が必要で。いま思えば、しけていたんですね」と笑う。<br>
<br>
　塩味が登場したのは昭和30年頃らしい。「甘いと子供のおやつにしかならないので、大人でも子供でも食べられるものにしたいと考えた人がいて、塩味を作り始めたんです」。これが今の塩せんべいの起こり、というわけだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/e/2e0ff4ea.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senbei2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　今も、各メーカーは研究開発に余念がない。「塩せんべいの消費量は少しずつ落ちています」と新田さん。多種多様なお菓子がどんどん出てくる中で、消費者を何とかつなぎとめようとメーカーも必死だ。<br>
<br>
　例えば、塩味になってからも、生地は微妙に変わってきた。かつての塩せんべいは、やや繊維っぽい仕上がりで、しけていなくても、噛み切るのに多少力が必要なものが主流だった。いま丸吉塩せんべい屋が作る塩せんべいの生地は、サクサク感が強く、噛み切るのに力はいらない。これをさらに進め、口の中ですぐに溶けるようなソフトな食感のせんべい生地を作っているメーカーもある。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/7/07efc61c.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senbei3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　梅味がコーティングされているものなど、味つけもいろいろ。チョコクリームが別添えになっているものもある。<br>
<br>
　丸吉塩せんべい屋の製品「せんの恩返し」の場合は、厚さを変えてある。味は普通の塩味だが、標準バージョンの厚さの3分の1から4分の1ほどの薄焼き。これによって食感がだいぶ変わる。パリパリ感が強調されて、おいしい。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/b/2/b28b1bf7.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senbei1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　その「せんの恩返し」のパッケージにある絵と言葉が、以前から気になっていた。いわく「決してのぞいてはいけません」。　ん？？　<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/0/206d564d.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Senbei4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　新田さんが解説してくれた。「鶴の恩返しのおつうみたいにね、焼きを担当する人は機械の前に座って、せっせとせんべいを焼いているんです。薄焼きはとてもデリケート。注意しないとすぐに割れてしまうので、ものすごく神経を使います」。他人にのぞかれると神経の集中が邪魔されて、上手に焼けないのだという。<br>
<br>
　昔は、焼き上がるのを待ち切れない子供たちが工房をのぞき見したらしい。そんな時、のぞいてはダメよ、と制止したのがこのセリフ。「せんの恩返し」のラベルは、そんなかつての工房の風景を描いたもの、というわけだ。<br>
<br>
　丸吉塩せんべい屋を有名にしたもう一つの新製品が「天使のはね」。これは塩せんべいを焼く際に型からはみ出すふわふわの部分を商品化したもの。かつてはすべて処分し、養豚業者が回収して豚の餌にしていた。<br>
<br>
　新田さんがお腹がすいていた時にたまたま食べてみたら、とてもおいしかった。それまでは、とって捨てるもの、という見方しかしていなかったが、食べてみたらおいしいので、さっそく商品化した。せんべいのようにパリパリしておらず、フニャーっと柔らかい。油気もほとんどなく、塩味もうっすら。赤ちゃんでも食べられそうな優しい味だ。逆に、刺激の強い食べ物に慣れた舌にはモノ足りないかも。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/5/05ea0a5f.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senbei6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　塩せんべいは、これからも進化を遂げ、あっと驚く新企画が登場するかもしれない。でも、基本の塩味せんべいは、いつまでも残るような気がする。なぜって、これほどあきのこない味も珍しいから。<br>
<br>
　塩せんべいは、古くなるとどうしても油が酸化してくるので、求める際は新しいものを選ぼう。沖縄県内はどのスーパーでも売っている。県外ではわしたショップなどで。丸吉塩せんべい屋は工房横に直売所がある。那覇市繁多川4-11-9、098-854-9017。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第135話　食]　うまみ凝縮　クルマエビの「やわら」</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1527477.html" />
<modified>2009-09-19T15:00:24Z</modified> 
<issued>2009-09-20T00:00:10+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1527477</id> 
<summary type="text/plain">　沖縄はクルマエビの生産日本一。県内各地に養殖場がある。本島北部、宜野座村にある宜野座養殖場は併設のレストラン「球屋」でクルマエビ料理が食べられる。脱皮したばかりのエビを焼いた「やわら」と、ミソのコクが楽しめる有頭エビ天ののった天丼をご紹介。


　宜野座養...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1527477.html">
<![CDATA[　沖縄はクルマエビの生産日本一。県内各地に養殖場がある。本島北部、宜野座村にある宜野座養殖場は併設のレストラン「球屋」でクルマエビ料理が食べられる。脱皮したばかりのエビを焼いた「やわら」と、ミソのコクが楽しめる有頭エビ天ののった天丼をご紹介。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/6/d/6d2f75f6.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tamaya4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　宜野座養殖場は宜野座インターを降りて少し北上した宜野座大橋のたもとにある。目の前の川にはマングローブが。<br>
<br>
　球屋は、天ぷらや刺身、塩焼きなどでクルマエビを食べさせる。まず「やわら」からいこう。<br>
<br>
　「やわら」は、脱皮したばかりのクルマエビで、殻がソフト。これをシンプルに焼き、塩を振って食べる。アメリカ人の好きな脱皮直後のカニ「ソフトシェルクラブ」とよく似ている。<br>
<br>
　注文したら、テーブルコンロが用意された。ほどなくして、串にさされた「やわら」と塩が登場。「少し焦がすくらいが香ばしくておいしいですよ。頭のところはしっかり加熱して下さい」とスタッフが説明してくれた。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/a/fa4f6adf.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamaya2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/6/f65141b8.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamaya6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　加熱すると、あざやかな朱色に変わっていく。表、裏とも3、4分ずつ。頭の部分に火がよく当たるようにする。仕上げにパラパラと塩を。<br>
<br>
　頭からかぶりつく。頭の部分にはミソが入っていて、えもいわれぬコクが。身は身で、塩だけの味付けなのに、うまみ十分。もちろん柔らかい殻ごといただく。<br>
<br>
　クルマエビは、本当にうまみが凝縮した食べ物であることを再認識させられる。体長15-18cmほどだから、イセエビやロブスターのようなボリュームはないが、うまみの深さではそれらに全く負けない。<br>
<br>
　天丼は、主役のクルマエビ天のほかに、ハンダマ、オクラ、カボチャ、ゴボウ、ナスなどの野菜天ぷら陣が脇を固める。揚げ方が実に巧み。薄ゴロモだが、サクサク、カリカリに仕上がっており、油の中で脱水され、凝縮された素材のうまみが際立つ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/8/88cbd1e3.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamaya7" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　クルマエビ養殖場直営のレストランはほかにもあるが、残念ながら天ぷらの揚げ方が今ひとつの店も。球屋はその点、ピタリと決まっている。ただ、ていねいに揚げるので、昼時の混み合う時間帯などは、20～30分待たされることもある。<br>
<br>
　天丼のクルマエビ天も有頭で、これは「やわら」ではないが、しっかり揚げてあるから、頭も尻尾もすべておいしい。<br>
<br>
　「やわら」同様、頭にはミソが入っている。ミソはコロモと一体になって、さらにコクが増す。天丼は、エビの身とコロモとタレのうまさでかき込むのが醍醐味だが、球屋の天丼は有頭エビのミソのうまみも加わり、複雑でぜいたくなおいしさが楽しめる。<br>
<br>
　クルマエビ天を頭からかぶりつく時には、そのミソが飛び出すことがあるので注意しよう。間違ってもミソをこぼしてはいけない。それはあまりにもったいない。あわてずに、そおーっと噛み切れば大丈夫だ。<br>
<br>
　天丼は活きエビを使ったものと急速冷凍されたエビを使ったものが選べる。価格は前者がいくらか高い。だが、急速冷凍ものでも十分おいしい。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/3/0/303ebb12.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tamaya8" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　タレは少量かかっているが、残りは別添え。もっとかけたい人はお好みでどうぞ、という方式だ。タレが多すぎるとミソの味わいが殺されてしまうので、控えめにかけるのがお勧め。<br>
<br>
　球屋は、宜野座村宜野座1008、098-968-4435。火曜定休。HPは<a href="http://www.ginozaab.com/">こちら</a>。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第134話　農、食]　地野菜を楽しむ農家民宿</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1533121.html" />
<modified>2009-09-12T15:06:11Z</modified> 
<issued>2009-09-13T00:00:50+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1533121</id> 
<summary type="text/plain">　「農家民宿」は、読んで字のごとし、農家が経営する民宿。農家だから、畑で穫れたての新鮮野菜が食卓に並ぶ。沖縄本島北部の宜野座村で季節の地野菜を作っている仲間澄子さんの農家民宿「田元」をのぞいてみた。


　田元は「タムトゥー」と読む。これは仲間家の屋号。沖縄...</summary> 
<dc:subject>農</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1533121.html">
<![CDATA[　「農家民宿」は、読んで字のごとし、農家が経営する民宿。農家だから、畑で穫れたての新鮮野菜が食卓に並ぶ。沖縄本島北部の宜野座村で季節の地野菜を作っている仲間澄子さんの農家民宿「田元」をのぞいてみた。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/c/2c7cc35e.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamuto5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　田元は「タムトゥー」と読む。これは仲間家の屋号。沖縄の農村部では、今でも屋号で家を呼ぶことが多い。仲間家では、古い瓦家の隣りに鉄筋コンクリート造の自宅を建て、家人はそちらで生活することになったので、空いた古い瓦家を民宿として使うことにした。これが「田元」の始まり。<br>
<br>
　その瓦家は、昔ながらの一番座、二番座のある間取り。一番座には床の間、二番座には仏壇がそれぞれある。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/0/9040b000.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamuto1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　仲間さんはカンダバーやンスナバー、イーチョバーといった沖縄の地野菜を作っている。夏場ならモウイのあえもの、秋口にはシークワサーのジュース（下の写真）、冬にはダイコンの地漬けやイーチョバーの天ぷらが献立に加わる。パパイヤイリチャーやカンダバーのみそあえは年中できる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/a/f/afb3d2c2.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tamuto3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2008-05.html">カンダバーは万鐘本店第54話</a>、<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2007-07.html">モウイは第1話</a>、<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2008-12.html">野菜パパイヤは第92話</a>でそれぞれ紹介した。イーチョバーはウイキョウ。さわやかな香りが特徴で、天ぷらにしたり、ボロボロジューシーにしたりする。<br>
<br>
　「地野菜は、何にもしなくても、ほとんど放ったらかしでできるんですよ。農薬もいらないし」と仲間さん。<br>
<br>
　話を聞けば簡単そうだが、仲間さんは、例えばカンダバーなら葉が柔らかく、えぐみの少ない品種を選んで植えている。カンダバーなど、沖縄ではそれこそどこでも生えている葉野菜だが、ちゃんとこだわりの品種を栽培しているところはやはり農家。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/7/f748e83e.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Tamuto4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　地野菜は、たとえばカンダバーでもハンダマでもイーチョバーでもゴーヤーでも、独特の香りや苦み、渋みがあって、それがおいしい。とはいえ、その香りや苦み、渋みが、度を過ぎたものでは、とても食べられない。適度ならば、「大人の味」として、おいしくいただける。<br>
<br>
　だから農家は、品種について、長い間、研究を重ねてきた。この研究は、もちろん研究所みたいなところで行なわれるわけではなく、各農家が自分の畑で経験的に続けてきたもの。「いい種を残す」「いい種を人に分ける」という形で、その成果は細く長く受け継がれてきた。<br>
<br>
　地球上で農業というものが始まって2万年。その99%以上にあたる1万9900年くらいの間、品種改良などの研究開発はすべて農家が担ってきた。例えば、バナナが今のような種なしの形になったのは、何千年も前にインドネシアで品種改良が行なわれたかららしい。そんな時代に研究所があったはずもない。<br>
<br>
　話が急に大きくなってしまったが、仲間さんのカンダバーも、そんなふうにして農家の手で残されてきた「いい種」の一つなのだ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/2/d/2dce58bd.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Tamuto2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　田元の宿泊客は、畑で土いじりをしたり、それぞれの味わいを持つ地野菜に舌つづみを打つことができる。おやつのサーターアンダアギーを仲間さんと一緒に作ったりするチャンスもあるらしい。<br>
<br>
　ホテルにあきた沖縄リピーターの間で田元は人気が高く、夏休みなどは予約で一杯になる。1回に1組しか泊れないから、予約は必須。1組5、6人までは泊れる。<br>
<br>
　農家民宿はほかにもいくつかある。北部の農家民宿情報は、<a href="http://www.yanbarumun.jp/experience/index.html">このHP</a>が便利。田元も載っている。田元は宜野座村宜野座村字漢那112、 098-968-3992。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第133話　食]　汁の味を変えられる八重そば</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1526892.html" />
<modified>2009-09-05T15:04:38Z</modified> 
<issued>2009-09-06T00:00:20+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1526892</id> 
<summary type="text/plain">　名護の沖縄そば店で。左の男性は「いただきます」と箸を入れたところ。ゆっくりと箸を動かし、麺と汁をなじませる。穏やかな笑みの中に、おいしいものをいただく喜びがにじむ。

　さて、右の人は？　食後のお茶か。いやいや、この人もこれから沖縄そばを食べるところ。そ...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1526892.html">
<![CDATA[　名護の沖縄そば店で。左の男性は「いただきます」と箸を入れたところ。ゆっくりと箸を動かし、麺と汁をなじませる。穏やかな笑みの中に、おいしいものをいただく喜びがにじむ。<br>
<br>
　さて、右の人は？　食後のお茶か。いやいや、この人もこれから沖縄そばを食べるところ。そのために、沖縄そばのどんぶりに自分で汁を注いでいるのだ―。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/1/c/1cf1f29e.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Yaesoba1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　名護市の旧市街の飲食店街にある八重そばは、いつも地元のファンでいっぱい。ソーキそばでも三枚肉そばでも、注文すると、麺、肉、ネギだけが入ったどんぶりと、やかんに入ったアチコーコーの汁とが出される。右の男性が持っているやかんがそれ。八重そばでは、めんと汁が別々に出てくるのだ。<br>
<br>
　まず、やかんの汁をおもむろにどんぶりの中に自分で注ぐ。汁は驚くほどにごりがなく、透明感にあふれている。これほど透明な沖縄そばの汁も珍しい。豚骨ベースだが、静かにていねいに煮出してあるから、豚臭さは一切なし。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/3/0/30fd17ff.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Yaesoba3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/5/f59a5851.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Yaesoba4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　肉とめんを食べていくうちに、肉の煮汁が全体の汁に溶けていき、汁の味がだんだん丸みを帯びてくる。その変化を楽しみながら、めんを7割方食べ、汁も少し飲んだ状態が下の写真。最初の汁に比べて色がだいぶ変わっているのが分かる。その甘味を増した汁に、やかんの新しい汁を注ぎ足す。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/8/4/84c32e4b.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Yaesoba6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　新しい汁を注ぎ足すと、汁全体が最初の塩の効いたやや厳しい感じの味に戻る。特に、最後をそれで終わると、いくぶんダレ気味の舌が引き締まる感じで心地よい。やかんに新しい汁が用意されていると、このような味の「戻し」ができる。<br>
<br>
　<a href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/2009-06.html">第122話で紹介した恩納村の「なかどまい」</a>の汁も八重そばの汁によく似ているが、八重そばの汁はなかどまいよりもさらに一段と透明で、あっさりしている。<br>
<br>
　もの足りないと感じる向きもあるかもしれないが、いったん甘味を帯びた汁に注ぎ足して元の緊張感を蘇らせるには、この透明感、あっさり感が重要そうだ。あまりコテコテの汁だと、こういう戻しの効果は鈍くなるのではないか。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/7/0/70336b3b.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Yaesoba5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　八重そばのめんは、名護らしい平麺。幅は1cm弱でそれほど厚くない。強いコシは感じられないが、昔ながらの沖縄そばの麺は、それほどコシが強くない。むしろ、やや柔らかめの麺の方がトラディショナル。八重そばのめんもまさにそれだ。<br>
<br>
　平麺でも厚ぼったくないので、ヒラヒラと曲がり、汁がよくからむ。平麺を食べる時にはいつも思うが、すすり上げて口に含み、もぐもぐと噛み始めた時、平麺は口の中で独特のボリューム感を感じさせてくれる。<br>
<br>
　八重そば創業者の八重子おばあは、息子に店を任せ、ふだんはデイケアに行っているが、デイケアが休みの時には店にすわってお客さんとゆんたく（おしゃべり）している。<br>
<br>
　八重そばは名護市城1-9-3、0980-52-3286。11時～（売り切れ次第終了）、火曜定休。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第132話　食]　泡盛の全麹仕込みを見た</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1526106.html" />
<modified>2009-09-07T11:23:02Z</modified> 
<issued>2009-08-30T00:00:05+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1526106</id> 
<summary type="text/plain">　泡盛は麹と水と酵母だけでもろみを仕込む全麹仕込み。イモや米などの副原料を一切入れない。名護の名酒「國華」を作っている津嘉山酒造所で、もろみを仕込む「造り」の作業を見せてもらった。


　津嘉山酒造所は、沖縄戦の戦火を奇跡的に逃れた築80年を超す昔の建物で、今...</summary> 
<dc:subject>食</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1526106.html">
<![CDATA[　泡盛は麹と水と酵母だけでもろみを仕込む全麹仕込み。イモや米などの副原料を一切入れない。名護の名酒「國華」を作っている津嘉山酒造所で、もろみを仕込む「造り」の作業を見せてもらった。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/7/b/7bb4811b.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kokka1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　津嘉山酒造所は、沖縄戦の戦火を奇跡的に逃れた築80年を超す昔の建物で、今も泡盛を醸造している。この建物はことし、国の重要文化財に指定された。居住用の建物と泡盛製造用の建物とが一体になった昔の酒造所の造りをそのまま残している。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/7/c/7c7337d8.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kokka6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　仕込みは月に数回。沖縄県産の黒麹菌を、蒸したタイ米にふりかけ、麹室（こうじむろ）で米に菌が回るのを待つ。3日目には黒麹菌の菌糸が米に充分に入り込むので、まずは、大きなしゃもじで、それをよくほぐす。もうもうと上がる湯気。それに乗って飛散する菌糸。<br>
<br>
　湯気からはかなりの高温を想像するが、聞けば中の温度は30度台後半という。40度以上になると菌が死滅してしまうらしい。麹菌は自分で温度を上げるのにもかかわらず、その温度で自分が死んでしまうという一見矛盾した働きをするところがおもしろい。温度が上がりすぎるのを防ぐため、麹室は冷却用の送風装置を備えている。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/1/f1037e94.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kokka2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　麹をよく見ると、黒っぽい菌糸が表面にたくさんついているのが分かる。この黒いかびがでんぷん分解酵素を出して、米のでんぷんを糖に変えていく。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/d/f/dfa7530f.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Kokka3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　ほぐしが終わったら、麹を仕込みタンクに投入する。タンクの中にはあらかじめ、水と酵母が入れてある。「2、3日すると、盛んに泡を出して元気に発酵しますよ」と大城宜実さん。麹がでんぷんから作った糖分を、今度は酵母がアルコールに変える番。いよいよアルコール発酵である。<br>
<br>
　タンクは、夏場で2週間、冬場なら4週間をかけてアルコール発酵させ、もろみが出来上がる。これを蒸留すれば泡盛の完成だ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/3/933abd3d.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kokka4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　日本酒の場合は、もろみの前に麹と酵母と米を混ぜて酒母（もと）をつくり、さらにそれにまた米を加えてもろみを作る。いずれにしても、米麹以外に米が2段階にわたって加えられる。焼酎の場合も、酒母こそ全麹仕込みだが、その後でイモやムギや米を加えてもろみを作る。<br>
<br>
　これに対して泡盛は、麹になった米以外の米は全く加えない。もちろん、イモやムギも入れない。麹と水と酵母だけで、一発でもろみを作る。これを全麹仕込みという。麹の酵素たっぷりの、まことにぜいたくな仕込みと言えるだろう。<br>
<br>
　泡盛の麹は黒麹菌。その名の通り、かなり黒い。だから、もろみも真っ黒だ。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/b/b/bbe8d154.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Kokka5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　もろみのタンクも温度が上がる。そのままにしておくと酵母がやられてしまうので、タンクに沈めてある冷却装置で温度を下げる。<br>
<br>
　昔はカメ仕込みだった。当然ながら冷却装置などない。「カメくらいの量だと温度はそれほど上がらないんです」と大城さんが解説してくれた。タンクで大量に仕込むから温度が上がるということらしい。<br>
<br>
　タンクの周囲の建物の梁には、黒麹菌の菌糸がたくさんついている。いわゆる「蔵付きの菌」。麹室で麹をかきまわすのを見ていたら「鼻の中が真っ黒になりますよ」と言われた。黒麹菌は麹室内で爆発的に増えており、それをかき回すたびにかなりの量が飛散するから、長い間に醸造所全体が黒麹菌だらけになる。<br>
<br>
　津嘉山酒造所の歴史は80年を超す。この蔵付きの菌、沖縄戦もアメリカ世も本土復帰も、すべて経験していることになる。激動の沖縄現代史を経た味と香り。なんだが妙に想像力がかきたてられる。<br>
<br>
　津嘉山酒造所は名護市大中1-14-6、0980-52-2070。HPは<a href="http://www.awamori-kokka.co.jp/">こちら</a>。<br>
<br>
　<br>
<br>
<br>
]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第131話　沖縄]　定着した選挙の家族ポスター</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1514255.html" />
<modified>2009-08-22T15:05:48Z</modified> 
<issued>2009-08-23T00:00:17+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1514255</id> 
<summary type="text/plain">　いよいよ総選挙。沖縄でも運動が激しさを増してきた。最近の沖縄の選挙ポスターは、ひと昔前とはだいぶ違う。家族ポスターの話から。




　一番上は沖縄3区、小渡亨候補。奥さんと一緒のポスターが目を引く。その次は沖縄1区、下地幹雄候補。こちらも奥さんとのツーショッ...</summary> 
<dc:subject>沖縄</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1514255.html">
<![CDATA[　いよいよ総選挙。沖縄でも運動が激しさを増してきた。最近の沖縄の選挙ポスターは、ひと昔前とはだいぶ違う。家族ポスターの話から。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/b/e/be674793.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Senkyo1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/b/8/b87da68f.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Senkyo4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/1/5/159f456e.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Senkyo5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　一番上は沖縄3区、小渡亨候補。奥さんと一緒のポスターが目を引く。その次は沖縄1区、下地幹雄候補。こちらも奥さんとのツーショット。一番下は沖縄1区の国場幸之助候補。奥さんだけでなく、子供たちも含めて一家で登場だ。<br>
<br>
　家族ポスターが本格的に登場したのは、2006年の県知事選だった。この時、革新系は糸数慶子候補で、糸数さんとともにご主人がポスターに登場した。迎え討つ保守系の現職仲井真弘多候補は、娘と一緒のポスターが話題を呼んだ。結果は仲井真さんの勝利に終わったが、それ以後、選挙には家族ポスターがしばしば張り出されるようになった。<br>
<br>
　家族写真は、実のところ、政策とはあまり関係ない。国場さんのように、子供の写真の上に「子育て責任世代」と入れれば、子育て政策に力を入れるイメージが強まるが、もし政策を訴えるだけなら自分の子供を登場させなくてもいいはず。<br>
<br>
　やはり家族ポスターの一番のねらいは「この候補者は、愛情に満ちた常識的な家庭人です」というイメージをアピールすることだろう。政策うんぬん以前にまずはまともな人物かどうかを見極めたい、という有権者に大いにアピールするに違いない。沖縄は家族重視。言葉で政策を語る以前に「常識的な家庭人」であることが求められる。<br>
<br>
　だが、家族ポスターには、一方で「やりすぎ」「家族の笑顔くらいでごまかされないゾ」という冷ややかな声があるのも事実。<br>
<br>
　そんな反応を意識してか、今回の総選挙では家族ポスターを全く出さない候補もいる。沖縄3区の玉城デニー候補はその一人。後援会によれば「考え方はいろいろあるでしょうけど、玉城の場合は家族ポスターを出す予定はありません」とのことだった。<br>
<br>
　ところで、昔ながらの沖縄の選挙ポスターと言えば、「カタカナで強調する」「名字よりも下の名前を強調する」の2点が特徴だ。<br>
<br>
　例えば、冒頭の3人の候補者のいずれも、姓名のいずれかをカタカナで書いている。確かに漢字ではあまり目立たないし、カタカナの方が読みやすい。<br>
<br>
　なぜひらがなではなく、カタカナなのか。万鐘の地元うるま市で若い人に聞いてみた。<br>
<br>
　ある女子高校生は「だって、それが選挙ポスターというものでしょ」と言った。彼女がものごごろついた頃から見てきた選挙ポスターはすべてカタカナ表記だったのだ。ある浪人生は「下の名前を大きく書いて強調する場合、ひらがなで書くと、幼稚園の子供みたいな感じがする」と。カタカナの方がひらがなより「しまり」があるのかもしれない。<br>
<br>
　沖縄トラディショナルとも言える選挙ポスターのカタカナ表記だが、実はこれにも大きな変化が見られる。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/b/0b6074a5.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senkyo3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　これは2008年の金武町の町議選、下はことしの那覇市の市議選。金武町のポスターでひらがな表記しているのは右下の「こはつ」さんと中央右下の「高し」さんだけ。カタカナ強調が圧倒的だ。ところが那覇市では、ひらがな強調がかなりある。<br>
<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/7/b/7bedee66.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Senkyo2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　ヒマにまかせて数えてみた。金武町は、掲示板にポスターを貼っている候補者25人のうち、カタカナで姓名のいずれかを表記している人は22人。つまり全候補者の88％がカタカナ表記だった。<br>
<br>
　これに対して那覇市議選は、ポスターが貼られていた候補者66人のうち（写真は一部）カタカナ表記は33人で、カタカナ率は50％にガクンと落ちる。逆に、ひらがな表記は金武町の場合はわずか1人だったが、これが那覇市になると30人、45％に増える。<br>
<br>
　カタカナ表記ポスター全盛の中で、あえてひらがなを用いることで目立たせよう、と考える選対が都市部で増えてきたのか。あるいは、ふだん使わないカタカナより、なじみのあるひらがなで素直に表記した方がアピールすると考え始めたのか。<br>
<br>
　もう一つの特徴、「名字よりも下の名前を強調する」について。そもそも沖縄は、名字よりも下の名前で呼び合う社会で、これは選挙に限らない。学校や職場でも、かなりの人が下の名前を呼び合う。<br>
<br>
　数少ない姓に多くの人が集中しているので、姓を呼んでも区別できないことが多いからだ。農村部は特にそう。例えば旧石川市（現うるま市）字山城に行って「山城さーん」と呼んだら、ほぼ全員が手を挙げるのではないか。<br>
<br>
　那覇と金武のポスター掲示板で比べてみると、那覇は下の名前を強調している人が44％、金武は64％。これは都市部の方が姓が多様なため、姓を強調する人が多いからだろう。しかし先ほどの「カタカナか、ひらがなか」ほどの数字の開きはない。沖縄社会の実態を反映して、選挙でも下の名前を強調する伝統は、都市部を含めて健在のようだ。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第130話　沖縄]　 琉球の実測図(下)ー集落課税の副産物か</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1505089.html" />
<modified>2009-09-07T11:25:06Z</modified> 
<issued>2009-08-16T00:00:01+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1505089</id> 
<summary type="text/plain">　ゼンリンの住宅地図ばりの精緻な全琉球測量図を、伊能忠敬の全国測量に半世紀以上先んじて作っていた琉球王府。その狙いは一体何だったのだろうか。





　その話に入る前に、測量の基準点として使われた「印部石（しるびいし）」の話を少し。印部石は、今もわずかに残さ...</summary> 
<dc:subject>沖縄</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1505089.html">
<![CDATA[　ゼンリンの住宅地図ばりの精緻な全琉球測量図を、伊能忠敬の全国測量に半世紀以上先んじて作っていた琉球王府。その狙いは一体何だったのだろうか。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/c/4/c445df3c.jpg" width="400" height="534" border="0" alt="Sokuryo2" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/d/9d3d532b.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Sokuryo1" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　その話に入る前に、測量の基準点として使われた「印部石（しるびいし）」の話を少し。印部石は、今もわずかに残されていて、現場で見ることができる。例えば、浦添城跡には「あさと原ス」と彫られた印部石がある。「あさと原」は小字の名で、「ス」は記号。石の上部は欠けているが、「と原」と「ス」の下半分がはっきり分かる。<br>
<br>
　このような印部石は間切（まぎり、市町村に相当）ごとに200ー300個ほど設置されたらしい。しかも、これらは将来の再測量の可能性を考慮して、徹底したメンテナンスが王府から各間切に命じられていたという。<br>
<br>
　この測量が行なわれたのは、1737年から1750年に実施された乾隆元文検地。乾隆元文検地を主導したのは、琉球王府の歴代高官の中でも傑出した指導力を発揮した蔡温（さいおん）だった。<br>
<br>
　蔡温は優れた技術者としても知られる。植林などの分野では中国仕込みの優れた技術を琉球に伝え、王府高官として、その一部を自ら実践した。乾隆元文検地で用いられた測量技術も、同様に中国仕込みだった可能性がある。<br>
<br>
　さて、それにしても、こうした精緻な実測地図をなぜ琉球王府は作成したのだろうか。<br>
<br>
「琉球王府は、個々の農民ではなく、集落単位で課税していたんです」と話すのは、実測地図の研究を進めている沖縄県立芸大教授の安里進さん。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/5/c/5ce169ac.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Sokuryo6" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　日本の各藩は、原則として各農家に課税した。豊臣秀吉の太閤検地以来、各世帯の田畑の面積を測って納税の基礎としたが、この場合は、田畑の面積が分かれば課税額が算出できるので、それで充分だった。田畑の正確な位置だとか、集落の形＝境界を知る必要はなかったのだ。<br>
<br>
　これに対し、琉球は集落を課税単位にした。となれば、ここはウチの村に入る入らない、といった境界争いは激しくならざるをえない。というのも、こうした境界の位置は、集落の課税額に直結するからだ。もちろん課税が個々の農民単位であっても似たような境界争いは起きただろうが、集落単位での争いとなれば、声の大きさや行動力は何十倍、何百倍になる。<br>
<br>
　そう言えば、今でも沖縄の農村部では、字＝集落単位の団結の強さ、他の字との対抗心が強い。「他シマ」（よそのシマ）という言い方には、そんな対抗心のニュアンスが色濃い。方言も字ごとにだいぶ違う。<br>
<br>
　かくして琉球王府は、正確な境界を定める必要に迫られ、ひたすら細かい実測図づくりを実施したのではないか―。安里さんはそんな風に考える。この説は、直接の史料に裏打ちされたものではなく、推測の域を出ないが、説得力はありそうだ。<br>
<br>
　日本にもほぼ同じ時期に、同じような測量技術自体はあったことが分かっている。だが、琉球のような「必要」がなかったから、伊能図が現れるまで、日本全体の実測地図が作られることはなかった、ということかもしれない。<br>
<br>
　安里さんによると、琉球王府時代の測量と作図をめぐる研究は、まだ緒についたばかり。これから、さらに興味深い研究成果が明らかになるかもしれない。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>

<entry>
<title>[第129話　沖縄]　琉球の実測図(上)ー伊能に半世紀先んじて</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1505080.html" />
<modified>2009-08-12T11:37:06Z</modified> 
<issued>2009-08-09T00:00:29+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2009:bansyold.1505080</id> 
<summary type="text/plain">　今回と次回は、18世紀、琉球王国時代の測量と地図のお話。琉球王府は、ゼンリンの住宅地図も顔負けの詳細な全琉球地図を作成していたことが最近の研究で分かってきた。

　すべて実測に基づく、驚くべき精緻さ。全国測量事業を成し遂げた伊能忠敬より60年以上前に、琉球は...</summary> 
<dc:subject>沖縄</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://bansyo.livedoor.biz/archives/1505080.html">
<![CDATA[　今回と次回は、18世紀、琉球王国時代の測量と地図のお話。琉球王府は、ゼンリンの住宅地図も顔負けの詳細な全琉球地図を作成していたことが最近の研究で分かってきた。<br>
<br>
　すべて実測に基づく、驚くべき精緻さ。全国測量事業を成し遂げた伊能忠敬より60年以上前に、琉球は、現在とほとんど変わらぬ正確な自画像を描いていた。写真はその一部、現在の那覇市識名付近（出所は後記）。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/f/2/f2a85007.jpg" width="485" height="364" border="0" alt="Sokuryo3" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　この研究を中心的に進めている一人、沖縄県立芸術大学教授の安里進さんに話を聞いた。安里さんは、当初、いくつかの市町村（当時は「間切（まぎり）」と呼ばれた）の測量データを記した文書を入手し、これを解読していった。<br>
<br>
　文書には、図はなく、例えば田畑の1枚ごとに、大きさと位置が言葉と数字で記されていた。その方法は、基準点になる印部石（しるびいし）を置き、その石から田畑の中心点までの角度と距離を実測。角度については「子下小間少下寄」といった言葉が並んでいたが、解読作業の結果、これは全円360度を384分割し、その1単位を表したものであることが判明した。<br>
<br>
　測量ぶりは細かい。例えば、四角くない田なら、土地をいくつかの三角形に分割して正確な形と面積を出し、あぜ道はあぜ道で実測したうえで田の面積から差し引く、といった具合だ。<br>
<br>
　安里さんはいくつかの場所について、そのデータを基に、田畑などの配置図を復元した。下の写真はその過程を分かりやすく説明したもの（安里進『考古学からみた琉球史[下]』P.122から、著者の許可を得て転載）。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/9/a/9ac52d59.jpg" width="400" height="619" border="0" alt="Sokuryo5" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
<br>
　一番上が安里さんがデータから復元した田畑の配置図。そのうえで、米軍が沖縄戦の準備作業として独自に作成した航空写真に基づく古い地形図（写真の2番目の図）に、復元した田畑の配置図を重ね、土地の形が一致する場所を探した。すると、上図の谷底の田のように、地形図の等高線の形が田の復元配置図にぴたりと一致する場所が見つかった（写真の3番目の図）。<br>
<br>
　復元図上で明らかな印部石が、ひょっとしたら今も残っているかもしれない、と安里さんは考えた。だが、350年近くも前の話。とりわけ戦後は、各地でさまざまな開発が行なわれてもいる。<br>
<br>
　だが、安里さんは現在の北谷町で、「ここにあるはず」という石が実際に現場に残されているのを見つけた。「まるで古地図から埋蔵金を探しあてたようなこの日の感動を終生忘れることはないだろう」と安里さんは著書に書いている。<br>
<br>
<img src="http://image.blog.livedoor.jp/bansyold/imgs/0/4/0455d075.jpg" width="400" height="533" border="0" alt="Sokuryo4" hspace="5" class="pict"  /><br /><br>
　<br>
　しかし、実測データに基づいて描かれたはずの肝心の当時の地図は、なかなか見つからなかった。<br>
<br>
　それが最近になって、現在の那覇市の一部の地図である「真和志間切針図（まわし・まぎり・はりず）」の部分写真が発見された。それが冒頭の写真だ（安里進「森政三資料の真和志間切針図部分写真」から著者の許可を得て転載。『首里城研究』No.11所収）。<br>
<br>
　真和志間切針図をそのまま翻訳すれば「真和志村測量図」。地図には、間切の境界はもちろんのこと、河川、道路、集落、山野、田畑などの位置がはっきり示されていた。境界線や田畑、屋敷などは点と線で細かく縁取られ、測量器で実測した測点と測線を一つひとつ図に落としていた。印部石を表す大きな丸も描かれている。<br>
<br>
　一部の測点には針で突き刺した穴が開いており、下絵から図を起こす際、寸分の狂いもないよう、針で刺し写していたことが分かった。この技法は後の伊能図でも用いられている。<br>
<br>
　全琉球を回る実測作業も大変だが、それで得た膨大なデータを図化する作業も気が遠くなるような細かい仕事。昨今の沖縄はすっかり「テーゲー（大概）主義」「何ごとについてもアバウト」を自認しているが、もし本当にテーゲー、アバウトだけだったら、このような地図を作り上げられるはずもない。<br>
<br>
　明治中期に琉球各地を歩いて「南嶋探検」を著した青森県の探検家笹森儀助も、琉球でこの地図に出会い、その精緻さに驚嘆したとの記録がある。<br>
<br>
　それにしても、なぜ、これほど手間もヒマも金もかかる細かい大仕事を琉球王府はやったのか。こうした測量技術、作図技法はどこから学んだのか。疑問は次々に湧いてくる。その話は次回に。<br>
<br>
　絶好のタイミングでこの話題のシンポジウム「琉球王国の測量技術と遺産～印部石（シルビイシ）」が那覇市で8月19日(水)午後6:30から開かれる。講師は田里修沖縄大教授と安里進沖縄県立芸大教授。場所は那覇市久茂地のパレット市民劇場(パレット久茂地９階)。詳細は<a href="http://www.archives.pref.okinawa.jp/publication/2009/07/1-3.html">こちら</a>。]]> 
</content>
<author>
<name>bansyold</name> 
</author>
</entry>
</feed>
