ウンチェー
2012年09月24日
ウンチェーの必殺アクぬき術
前回に続いてウンチェーの話をしましょう。きょうは料理教室。きれいなウンチェーいための作り方です。
ウンチェーのにんにくいためを作ると、全体が黒ずんでしまうことがあります。これを防ぐ方法をベトナムの人から教えてもらいました。

それは、いためる前に大量の湯でさっとゆがくこと。アクの強いホウレンソウを下ゆですることがありますね。あれと同じことをやるわけです。沖縄では、生のままいためている家が多いんじゃないでしょうか。
あらかじめゆがけば、その段階で火はだいたい通っているので、いためるのは短時間で切り上げないといけません。油でにんにくをじっくりいためたら、火を強め、ゆでて水切りしたウンチェーをジャッと入れて、軽くかき混ぜ、油を全体になじませればOK、とのこと。
初めの写真は、ベトナムの食堂で食べた時のもの。たしかに、緑がきれいです。ニンニクごろごろで、いかにもスタミナがつきそう。
下はラオスで食べたもの。全体の色がややくすんでいるだけでなく、よく見ると黒っぽい汁が出ているのが分かります。こちらは、沖縄と同じように、ゆがかずにそのままいためたのでしょう。

下ゆで方式のコツは(1)大量の湯で、つまりウンチェーを入れても温度が下がらない状態で、ごく短時間ゆでる(2)湯きりを完全にやる(3)油いためは、高温の油をからめる程度の短時間で終えるーことのようです。
目からウロコの、必殺アクぬき術でした。
ただ、普通の家の台所でやる時は、ゆがき用に大きい鍋を使うのがめんどくさい、ということになりそうな気もします。それほどウンチェーバーいためは、夏場はしょっちゅうやる料理なんですね。
ウンチェーのにんにくいためを作ると、全体が黒ずんでしまうことがあります。これを防ぐ方法をベトナムの人から教えてもらいました。

それは、いためる前に大量の湯でさっとゆがくこと。アクの強いホウレンソウを下ゆですることがありますね。あれと同じことをやるわけです。沖縄では、生のままいためている家が多いんじゃないでしょうか。
あらかじめゆがけば、その段階で火はだいたい通っているので、いためるのは短時間で切り上げないといけません。油でにんにくをじっくりいためたら、火を強め、ゆでて水切りしたウンチェーをジャッと入れて、軽くかき混ぜ、油を全体になじませればOK、とのこと。
初めの写真は、ベトナムの食堂で食べた時のもの。たしかに、緑がきれいです。ニンニクごろごろで、いかにもスタミナがつきそう。
下はラオスで食べたもの。全体の色がややくすんでいるだけでなく、よく見ると黒っぽい汁が出ているのが分かります。こちらは、沖縄と同じように、ゆがかずにそのままいためたのでしょう。

下ゆで方式のコツは(1)大量の湯で、つまりウンチェーを入れても温度が下がらない状態で、ごく短時間ゆでる(2)湯きりを完全にやる(3)油いためは、高温の油をからめる程度の短時間で終えるーことのようです。
目からウロコの、必殺アクぬき術でした。
ただ、普通の家の台所でやる時は、ゆがき用に大きい鍋を使うのがめんどくさい、ということになりそうな気もします。それほどウンチェーバーいためは、夏場はしょっちゅうやる料理なんですね。
2012年09月19日
つる1本から命が始まる不思議
沖縄はまだまだ夏が続いています。ギラギラの炎天下では、さすがの沖縄の葉野菜たちも元気がありませんが、ウンチェーバー(空芯菜)だけは別。暑い中でも平気で育ちます。
フィリピンやインドネシアではカンコン、タイならパッブーン、ベトナムだとラウムオン。熱帯アジアのどこに行っても登場します。写真はラオスの市場にドカンと置かれたウンチェー(一番手前)。

特に水辺付近では、ウンチェーがスルスルと横に伸びている場面に出くわします。ただ、水辺に自生しているものと、栽培品種とは違うのが普通。少なくとも沖縄では違います。
ウンチェーは、ヒルガオ科サツマイモ属。サツマイモの親戚です。サツマイモって、葉が6、7枚ついたつる1本を土に差すだけで、それが苗になってしまうって、知ってました?
栄養がぎっしり詰まっている種を植えるなら分かります。ジャガイモやヤムイモはイモの一部を植えますが、イモにはたっぷりデンプンが蓄えられていますから、これも分かります。いずれも「いのちの初動」を担える栄養がたっぷり。
でも、サツマイモのつるに栄養が詰まっているようには見えません。生まれた瞬間からダイエット、ではないですが、ロクなお弁当も持たされないまま、いのちの初動が始まります。しかし、つるを植えると、なんと、その一部からチョロチョロと根が出てくるんです。不思議としか言いようがありません。
ウンチェーの場合は、サツマイモと違って最初は種でスタートするのが普通ですが、育ってきたら、成長点のつるの先を20cmくらい切ってまた植えたら、ちゃんと根が伸びてきます。サツマイモの親戚ならでは。ただし、水をたっぷりかけて下さい。
ウンチェー料理の定番はニンニクいため。これぞ「飽きのこない味」部門の世界チャンピオンではないかと思うくらい、いつ食べても何度食べても、まだ食べられる、また食べたくなるという不思議な料理です。

沖縄でも夏の野菜おかずの横綱は、やはりウンチェーいためでしょう。夏になると、こんなにたくさん売られています。写真は、沖縄市のファーマーズマーケット「JAちゃんぷるー市場」。
夏はこれしか葉野菜がないから、しょうがないねえ、などと言いつつ、つい箸が伸びてしまいます。ごはんのおかずにも、ビールのつまみにもなるんです、これが。
フィリピンやインドネシアではカンコン、タイならパッブーン、ベトナムだとラウムオン。熱帯アジアのどこに行っても登場します。写真はラオスの市場にドカンと置かれたウンチェー(一番手前)。

特に水辺付近では、ウンチェーがスルスルと横に伸びている場面に出くわします。ただ、水辺に自生しているものと、栽培品種とは違うのが普通。少なくとも沖縄では違います。
ウンチェーは、ヒルガオ科サツマイモ属。サツマイモの親戚です。サツマイモって、葉が6、7枚ついたつる1本を土に差すだけで、それが苗になってしまうって、知ってました?
栄養がぎっしり詰まっている種を植えるなら分かります。ジャガイモやヤムイモはイモの一部を植えますが、イモにはたっぷりデンプンが蓄えられていますから、これも分かります。いずれも「いのちの初動」を担える栄養がたっぷり。
でも、サツマイモのつるに栄養が詰まっているようには見えません。生まれた瞬間からダイエット、ではないですが、ロクなお弁当も持たされないまま、いのちの初動が始まります。しかし、つるを植えると、なんと、その一部からチョロチョロと根が出てくるんです。不思議としか言いようがありません。
ウンチェーの場合は、サツマイモと違って最初は種でスタートするのが普通ですが、育ってきたら、成長点のつるの先を20cmくらい切ってまた植えたら、ちゃんと根が伸びてきます。サツマイモの親戚ならでは。ただし、水をたっぷりかけて下さい。
ウンチェー料理の定番はニンニクいため。これぞ「飽きのこない味」部門の世界チャンピオンではないかと思うくらい、いつ食べても何度食べても、まだ食べられる、また食べたくなるという不思議な料理です。

沖縄でも夏の野菜おかずの横綱は、やはりウンチェーいためでしょう。夏になると、こんなにたくさん売られています。写真は、沖縄市のファーマーズマーケット「JAちゃんぷるー市場」。
夏はこれしか葉野菜がないから、しょうがないねえ、などと言いつつ、つい箸が伸びてしまいます。ごはんのおかずにも、ビールのつまみにもなるんです、これが。