マレー

2013年03月13日

シティのシャープな歌い回し

 ももと庵や食の話題の箸休めに、アジアつながりで、アジアの実力派歌手を時々取り上げてみたいと思います。日本ではあまり知られていませんが、なかなかのボーカリストたちが各地で歌声を響かせているんです。

 アジア実力派ボーカリスト、記念すべき初回は、マレーシアのシティ・ヌルハリーザ Siti Nurhaliza。

Siti4


 マレーシアはもちろん、隣国インドネシアでも知らない人はいないというスター歌手。英語版のウィキペディアをのぞくと、ものすごい情報量がドドドーンと出てきて、驚かされます。

 まず比較的最近のものと思われるレコーディングの映像から。緊張感のあまりないふだん着感覚のスタジオの雰囲気とは裏腹に、細部まで神経の行き届いた歌唱です。曲は、1997年のセカンドアルバムに収められたヒット曲、アク・チンタ・パダム(Aku Cinta Padamu = I love you)。

 これほどシンプルなメロディなのにこれほど聴かせてしまう「歌ヂカラ」というのは、ちょっとすごいんじゃないでしょうか。



 声量たっぷりで張りのある高音域の声と、音階を降りたり上ったりする時のシャープな歌い回し。背後霊のように控えているディレクター氏?も、太鼓判のVサインを出していますね。

 シティ・ヌルハリーザは、1979年、マレーシアはパハン州の生まれ。祖父や母が歌手で、彼女も家族と一緒に小さい頃から結婚式などで歌っていました。16歳でテレビのスター誕生番組で優勝、国際的なレコード会社4社から契約の誘いを受けました。

 デビュー以来、ヒットを飛ばし続け、数え切れないほどの賞を受賞しています。まさに歌姫として生きるために生まれてきたような歩みです。

 シティ・ヌルハリーザは、マレーの伝統的な曲と現代風のポップスの両方を歌ってきました。マレーの伝統的な曲調の歌の中から、アップテンポの曲チンタ・イニ(Cinta Ini)のコンサート映像をどうぞ。



 ポップス系を歌う彼女の映像もYouTubeにはいろいろありますが、マレーシアの若手アーチストとして頭角を現している男性歌手ハフィースとのデュエット映像を見てみましょうか。曲はムアラ・ハティ(Muara Hati)。熱唱です。



 シティのあふれ出る歌声が、ハフィースの高めの声とよく絡んで、すばらしいハーモニーを生み出していますね。

 シティの曲はiTunesで売っています。



bansyold at 00:00|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック