伝統菓子

2014年03月25日

ナントゥーのそっくりさん

 これ、なんでしょう?

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 沖縄の伝統菓子、ナントゥーじゃないんですよ。でも、そっくりでしょう。

 沖縄のナントゥーはこれです。

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 うり二つ、ですね。ナントゥーは黒糖、生姜、味噌、香辛料のヒハツなどが入ったモチ。サンニンの葉に乗せて蒸し上げられることが多いです。

 味噌が独特のコクと香りを出していることを、だいぶ前のブログ記事で紹介しました。クセになる味、です。

 さて、冒頭写真のもの。今度は切った断面のアップを見て下さい。

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 モチとは違いますが、モチ米を軽くついてまとめてあるので、ほとんどモチのような状態。味つけは黒糖と生姜なので、食べた感じもナントゥーそっくり。

 実はこれ、ベトナムのお菓子なんです。ソイチューア。甘いモチ米、という意味です。

 みそは入っていないので、みその味が効いているナントゥーよりもあっさりした感じです。

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 こんな感じで、甘いもの屋さんで売ってます。 

bansyold at 08:54|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2008年06月11日

[第60話 食] ごまの香り豊かな伝統菓子 こんぺん

 沖縄ではお盆や法事などの際、天ぷらなどのごちそうと並んで伝統菓子が仏壇に供えられる。ウートートーがすめば、おばあはそんなお菓子を孫にすすめる。が、孫は困った顔をして「いいよー」。さまざまなおいしいスイーツ類があふれる昨今、伝統菓子の旗色はあまりよくないのかもしれない。

 だが、なかなかどうして、中には非常にうまいものがある。おいしい伝統菓子を数人の子供に食べさせてみたら、あっという間になくなった。そんなとびきりのお菓子を紹介したい。

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 まず「こんぺん」。「くんぺん」と読む場合もある。薫餅と書く。漢字表記といい、その読み方といい、いかにも中国風。琉球王国時代から高級菓子として作られていたという。

 那覇の国際通りの松尾から東に伸びる浮島通り。ここに店を構える南島製菓が作るこんぺんは、たっぷりとごまを使う。県内製菓店の多くは、ピーナツバターを加えて作るが、南島製菓は伝統製法にのっとって、ごまで作る。パクリと口に含むと、ごまの豊かな香りが口いっぱいに広がる。

 南島製菓のこんぺんにはもう一つ、特徴がある。伝統菓子のこんぺんは直径8cmほど。仏壇に供える場合もこの大きさが普通で、南島製菓でもこのサイズのこんぺんを作っているが、食べるにはちょっと大きすぎるという声も少なくない。実際、フルサイズのこんぺんを1つ食べたら、かなり腹にたまる。そこで、南島製菓では、直径5cmほどの小ぶりのこんぺんを焼き始めた。

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 カロリー過多気味なので小さめがありがたい、という人も多いはず。この大きさなら、食後のお茶といっしょに食べられそう。手頃なおみやげとして買い求めていく観光客も多いという。水分が少ないので1ヶ月もつ点も、おみやげとして優れている。

 次は、もも菓子。桃のような形をしているので、そう呼ばれる。この中のあんもうまい。ごまと小豆の餡がびっしり入っている。月餅の小豆餡よりいくぶん水分を飛ばした感じの、香り高い餡だ。

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 もう一つ、巻がん。読み方は「マチガン」。これは、どら焼きのような生地に、羊羹の生地をぬって巻いたもの。愛媛は松山の巻き菓子タルトに似た外観だが、小豆餡ではなく、羊羹なので、かなりしっかりしている。お供え物としての巻がんは、法事にのみ使われ、慶事には使われない。巻がんはしっかり甘いので、濃いめのお茶に合う。

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 桃菓子も巻がんも、こんぺんより水分が多いので、賞味期限は1週間。こんぺんは県内各地で作られ、スーパーなどにも置かれているが、ごまにこだわった南島製菓のこんぺんが、味も香りも頭ひとつ抜け出している印象だ。

 南島製菓は那覇市松尾2-11-28、098-863-3717。年中無休。

bansyold at 00:00|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote