肉みそ

2013年02月05日

ポッと出の日経ランキング6位

 万鐘の製品を取り上げていただいた活字メディアの中で、これまでで最も反響が大きかったのは、日本経済新聞の「何でもランキング」でした。

 日本経済新聞は、毎週土曜日に、本紙とは別刷りで土曜版が発行されています。それがNIKKEIプラス1です。これが、さまざまなテーマでベスト10を掲載することがあります。

100925NikkeiPlus1A


 テーマは本当にいろいろで、「秋の紅葉をめでる場所」のような旅行系もあれば、「3万円台で買えるデジタルカメラ」みたいな買い物系も。

 このなんでもランキングの「お代わりしたくなるご飯のお供」というテーマで、万鐘の黒糖肉みそが6位になったんです。

 このランキングでは、初めにその道の専門家の推薦を受けて、100以上の候補商品が書類選考され、さらに、その中から2人以上が推すものを中心に25品が試食会に残ることになりました。

 試食会で審査する方々は、有名デパート食品部のバイヤーとか、食の専門誌の編集長とか、その道のプロばかり11人。

 他の候補商品の顔ぶれもすごかったのです。例えば、ということで、上位にランキングされたご飯のお供のさわりを紹介しますとー

 1位は新潟・加島屋の「さけ茶漬」。東京の有名デパートの多くに自社コーナーを持ち、さまざまな海産物加工品を販売しています。最高級の鮭をほぐしたさけ茶漬はその看板商品。食品業界で知らない人はいないでしょう。

 2位は京都の老舗旅館・美山荘の「花山椒ちりめん」。ちりめん山椒なんですが、山椒の実ではなく花を入れているのが特徴だそうです。残念ながら食べたことはないのですが、いかにもおいしそう。

 3位は大阪の老舗料亭・花錦戸の「まつのはこんぶ」。ただの塩昆布ではありません。スッポンのスープで煮込んだ昆布なんだそうです。昆布×スッポン。まさに「うま味×うま味」という感じです。

 こんな猛者たちがひしめく中で、万鐘の肉みそが、ポッと出で6位に。一番驚いたのは私たち自身でした。

 掲載されると、個人のお客様の注文が増えたのに加え、卸業者などからの問い合わせも入り始めました。加島屋のさけ茶漬のようにだれでも知っている商品ではなかったため、かえってバイヤーたちの興味を引いたのかもしれません。

 フジテレビの「とくダネ!」の時のような瞬間湯沸かし器的な大反響ではありませんでしたが、静かにじわじわと反響がありました。

 「甘さと辛さがほどよく同居し、ご飯が進む味」(畔田隆弘・伊勢丹食品営業部シェフズセレクションバイヤー)
 「ジューシーで豚の甘味をよく引き出している」(町田成一・「dancyu」編集長)

 過分なお言葉をいただきました。

bansyold at 00:00|PermalinkTrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2012年09月29日

撮影所と化した加工場

 ももと庵で持ち帰りできる万鐘の加工品は、これまでいくつかのメディアに取り上げられました。肉みそが、フジテレビの「麗しのニッポン味覚遺産」に認定されたのもその一つです。

 「麗しのニッポン味覚遺産」は、朝の情報番組「とくダネ!」の人気コーナーでした。その後、「麗しのー」の部分が独立する形でBSフジで放映されるようになり、最近でもまだ時々再放送されているようです。「テレビを見ました」と、ご注文をいただくことがあります。

1 Shikaisya

2 Shohin


 「麗しのニッポン味覚遺産」は、全国の隠れたうまいものを発掘してスポットライトを当てる12、3分のミニドキュメンタリー。これで万鐘の黒糖肉みそが紹介されました。2009年のことです。

 撮影隊は、ディレクター、カメラ、音声の3人で、はるばる東京からやって来ました。12、3分の映像を作るのに、撮影は丸2日かかるんです。肉みその製造工程を、材料の紹介から始め、肉を切る、肉を煮込む、味噌などを合わせる、鍋で練り上げる、という具合に、一工程、一工程、じっくり撮影していきます。

 例えば、初めの材料の紹介のところで、味噌なら味噌をきれいに器に盛りつけて、いろいろな角度から照明をあてて調整しながら、カメラを回します。それを主な材料のすべてについてやるわけです。テレビで何気なくみている数秒の短い映像も、こうやって一つひとつじっくり撮影されているんだということがよく分かりました。

3 Satsuei


 肉みそには、コラーゲン豊富な豚の皮を入れていますが、その紹介の部分では、「皮を入れた鍋をもって、向こうから歩いてきて下さい」とディレクターに言われました。ディレクターのイメージ通りになかなかなりません。

 ディレクターが動作に注文をつけて、再び撮影。

 「じゃ、いきまーす、ハイ」

 その2日間、万鐘の小さな加工場は、すっかり撮影所になっていました。


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